ホンダが次世代EV「0シリーズ」のコンセプトモデルを世界初公開、2026年から販売を開始
100%電動化に向けて新たに開発を進めている革新的なEVシリーズ
2024年1月9日(現地時間)、ホンダはアメリカ・ラスベガスで開催されている「CES 2024」で、2026年より次世代のEV「Honda 0(ホンダ ゼロ)シリーズ」の市販を開始すると発表。そのコンセプトモデルである「SALOON(サルーン)」「SPACE-HUB(スペース ハブ)」を世界初公開した。 【写真はこちら】フロア高を抑えたシェイプと独自のスマートテクノロジーが、EVの常識を覆す(全9枚) ホンダは現在、2050年にホンダが関わるすべての製品と企業活動でカーボンニュートラルを実現すべく、とくに四輪車においては2040年までにEV・FCEV販売比率をグローバルで100%とする目標を掲げて電動化に取り組んでいる。それに合わせて新しい「Hマーク」を導入することも発表、1981年以来となる変更にホンダの並々ならぬ意欲がうかがえる。 今回発表された「ホンダ 0シリーズ」は、100%電動化に向けて新たに開発を進めている革新的なEVシリーズ。「 0シリーズ」という名称には、ホンダがクルマづくりで大切にしてきた理念である「M・M思想」や「操る喜び」、「自由な移動の喜び」といったホンダのクルマづくりの出発点に立ち返り、ゼロから全く新しいEVを創造していくという決意が込められている。 ホンダ0シリーズの開発にあたっては、「これからの時代にホンダがつくりたいEVとは何か」という原点から見つめ直し、「Thin, Light and Wise(薄く、軽く、賢い)」というアプローチのもと、フロア高を抑えた低いボディスタイル、これまでのEVの定説を覆す軽快な走りと電費性能、クルマそのものが賢くなる独自のソフトウェアデファインドモビリティを実現していくとしている。 さらに専用に開発したアーキテクチャーを軸に、共鳴を呼ぶ芸術的なデザイン、より多くの顧客に手の届く自動運転機能、IoT・コネクテッドによる新たな空間価値、人車一体の操る喜び、高い電費性能をコアバリューとして目指していく。
ホンダの夢をかたちにした2つのコンセプトモデルを開発
今回公開された「ホンダ 0シリーズ」のコンセプトモデルは、「SALOON(サルーン)」「SPACE-HUB(スペース ハブ)」の2台。 「サルーン」は「Thin, Light and Wiseを体現する、ホンダ0シリーズのフラッグシップ」に位置づれられるモデル。一目見て他との違いを感じさせるスポーティなデザインとともに、そうした外観からは想像できない広い室内空間を両立させているのが特徴。 インパネにはシンプルで直感的な操作が可能なHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を採用し、ステアバイワイヤの採用に加え、独自のロボティクス技術で培った姿勢制御などのモーションマネジメントシステムを進化させることで、さまざまな走行シーンにおいてドライバーの思い通りのコントロールの実現すべく、さらに開発を進めていく。 一方の「スペース ハブ」は、「人々に暮らしの拡張」を提供することをテーマに開発された新しいモビリティ。広々とした空間と見晴らしのよい視界を備え、「ユーザーの『やりたい』に即座に応えるフレキシブルな空間が特徴だ。車名のハブ(HUB)には、「人と人、人と社会をつなぐハブとなり、共鳴を生み出す」という思いが込められている。 「ホンダ 0シリーズ」で話題となっているのが新しい「Hマーク」。 現在のHマークは1981年に改定されて以降、全世界で親しまれているが、今回、次世代のEVを新たに開発するにあたり、ホンダの四輪車の象徴であるHマークを新たにデザインすることで、変革への思いを示すとともに、原点を超え、挑戦と進化を絶えず追い求めるホンダの企業姿勢を表現している。この新たなHマークは、ホンダ 0シリーズを含む次世代EVに採用されるという。
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