松村沙友理、アイドル卒業から3年…肩書きを探し中「見つけられたらいいな」
2011年に乃木坂46の1期生メンバーとなり、3年前となる2021年にグループから卒業した松村沙友理。10月19日、千葉・幕張メッセで開催された日本最大級のファッション&音楽イベント「Rakuten GirlsAward 2024 AUTUMN/WINTER」に出演した松村にインタビューし、アイドル卒業から3年経った今、何を思うか話を聞いた。 【写真】真っ赤なドレスに身を包んだ松村沙友理 撮り下ろしカット(全8枚)
“独り立ち”してからの3年間を振り返ってもらうと、やはり卒業したことは松村の人生の中で大きなターニングポイントだったと回顧。「卒業したことはやっぱり私の人生の中で大きな変化でしたね。それまでは乃木坂46が大好きだったので、卒業して何を糧に生きていこうかってくらいの気持ちでした」と喪失感を明かす。 また、「卒業には不安感も強かった」とも。「アイドルはファンの方と一緒にどんどん成長していく。いつも応援してくださるファンの方が身近に感じられたけど、卒業したら接する機会が単純になくなってしまって。みなさんが今、どう思っているんだろうって聞く機会もなくなったので、1人で不安になることも多かったです。『このままでいいのかな…』とも思いました」と悩んだという。 暗中模索の中、ソロ活動を重ねていく中で発見したことが「私は人と接することが好き」ということ。 「これは改めて思いましたね。もともと、アイドルという職業は自分に向いているのかな? 向いていないのかな? と疑問に思っていたこともあるのですが、卒業して人とお話しするのは大好きだなと実感したし、いろんな人のお話を聞きたいという気持ちが湧いてくるんです。人と接するのが好き、話すのが好きと改めて感じられたことは、卒業してからの3年間の発見です」。 卒業後はタレントとしてさまざまなバラエティ番組にも出演。キャラが立ったやり取りでその場を盛り上げている。それでも「どうなんだろう…。自分ではバラエティが得意だと感じ取れていないんですよ。アイドル時代からそうですが人前でしゃべることは、そんなに得意ではないし、アイドル活動を経て上手になったとも思えなくて…」と吐露する。 それでも出演し続けられるのは、人と接することが好きだからだ。「単純に楽しんで仕事ができています。きょうのランウェイも(お笑いコンビ・シソンヌの)長谷川(忍)さんも一緒だったので会うのが楽しみでした。そうやって一つ一つの仕事を楽しめてやれているということが、自分の中で大事なことだなと思っています。私はあまりポジティブ思考ではなく、どちらかというとネガティブですが、周りの人に助けられて仕事ができている。そんな人生だなって思います」と周囲に感謝した。 気になるのは今後の活動。タレントや女優、モデルなどさまざまなことに取り組んでいるが、目指すべき理想像はあるのか。 「実は最近、ちょうどそのことについて考えていて。卒業から3年が経つので“元乃木坂46”と言えなくなるのかなと思いつつ、“元乃木坂46”を背負っていきたいというか、お借りしたい気持ちなんですが(笑)。でも、ずっとそうはいかないよなと考えて、もう甘えられないよなって…。タレントさんっていうほどタレントもできていないし、女優さんとも違うし…」と素直に悩みを打ち明ける。 「『自分がジャンルです』とおっしゃる方もいますが、私はそこまでできていないと思うので、いまは肩書き探し中です(笑)。模索中、まだ全然決められていないです」。 それでも「全部の仕事が好きなんです」と話し、「女優業の仕事も楽しいし、演じることも楽しい。難しさもありますが、やっぱり楽しいですね。もちろん、タレント業も。いまは目の前にある仕事に向き合って、『これです!』と言える肩書きが見つけられたらいいなと思っています」と前向きに語ってくれた。 ■松村沙友理 8月27日生まれ、大阪府出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、翌年に「ぐるぐるカーテン」でCDデビュー。「さゆりん」「さゆりんご」などの愛称で親しまれ、選抜常連メンバーとして活躍する。2021年にグループを卒業し、幅広く活動中。『シンデレラ・コンプレックス』(21)で卒業後初のドラマ主演、『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』(23)で卒業後初の映画主演を務めた。また、『BAILA』のレギュラーモデルとして活動中。
田中景子