【大相撲大賞】阿炎が“大一番”計315万円の懸賞を獲得 時給は16億2000万円
<第13回日刊スポーツ大相撲大賞(3)> 年末恒例の「第13回日刊スポーツ大相撲大賞」の第3回は懸賞。 【写真】冬巡業で大笑いする阿炎 今年の大相撲は、懸賞の多さが目立つ1年だった。取組直後、勝った力士が受け取る懸賞は1本3万円。1番あたり100万円以上の現金を懸けた、34本以上の懸賞が集まった取組が、今年は46番もあった。そんな高額の臨時収入を懸けた“大一番”で、抜群の存在感を見せつけたのが阿炎(30=錣山)だった。 阿炎は“大一番”が2番あり、勝率10割のトップで「一獲千金賞」を、同じく“大一番”無敗の高安、隆の勝、正代とともに受賞した。ただ、阿炎が突出していたのは“大一番”での取組時間の短さ。2番合計でわずか7秒だった。そんな短時間で計315万円もの懸賞を獲得。“大一番”に特化すれば、時給16億2000万円という驚異的なペースで稼いだことになる。これは同じ条件で時給換算した昨年の照ノ富士の3億4678万円、一昨年の貴景勝(現湊川親方)の7億3000万円と比べても、突出した金額となった。 そんな夢のような数字が出てきたのは、一時はコロナ禍で減った懸賞本数が復活、最盛期を迎えようとしている証明でもあった。今年は夏場所で全15日間、秋場所で14番も“大一番”があり、新規で懸賞を申し込む企業、団体も多い。1番100万円以上の懸賞が、珍しくない時代は近いのかもしれない。【高田文太】