「エリザベス女王は電車移動」英国王室に代々続いた、ちょっと変わったクリスマスの過ごし方
英国では一年で最も街が華やぎお祝いムードであふれるホリデーシーズン。英国国教会の長である英国王室の君主を筆頭に、ロイヤルファミリーのみなさまにとってもクリスマスは重要な日。 【写真】「全然違う」キャサリン妃家族のXmasカード昔と最新を比較 日頃は公務にお忙しく、なかなか勢揃いすることが難しい近親のご家族が一堂に介し、ご家族揃って、伝統的なクリスマスを過ごされます。国民と同じようでいて、やはり大きく異なる、王室流のクリスマスとは? というわけで、気になる「英国王室のロイヤル・クリスマス」に関するトリビアをご紹介します。
結婚するまでクリスマスを一緒に過ごせない
クリスマスは家族で過ごすのが最優先。その上、親族全員を招待できないがゆえに事前のランチパーティを行なっている英国王族。たとえ、交際中の女性や男性がいても、王族方のクリスマスを一緒に過ごすことは出来ません。 かつて側近によれば、「エリザベス女王は、クリスマス礼拝や昼食会など、誰でも好きな人を招待できます」と述べてはいたものの、実際に行われたことはない模様。 しかし、実は2006年にエリザベス女王がキャサリン妃を招待されていたことが、最近明らかになったのです。これは前代未聞といえることで、さらに驚くべきことに、これをキャサリン妃は丁重にお断りをされたというからすごい! 英国人だからこそわかる王室の伝統の重みや、それを破ってまでロイヤルファミリーの家族イベントに出席するより、ご自身の家族と過ごし、“来るべきそのとき”を待つ、といったキャサリン妃らしいお気持ちの表れだったようです。 その翌年に、一度ウィリアム王子との破局が訪れるも、今現在のお立場にあるのも、納得できる気がします。
毎年恒例! エリザベス女王は民間の電車で移動
生前エリザベス女王は、クリスマスの数日前に、サンドリンガムまで民間の電車で移動をされるのが恒例となっていました。 ロンドンのキングス・クロス駅から、最寄り駅のキングス・リン駅まで約1時間半の旅。もちろんお席はファーストクラス、一車両を貸切り、フィリップ殿下や侍従たちを伴って、鮮やかなコートとヘッドスカーフを頭に巻かれるのが、定番の旅スタイルでした。車内では、フィリップ殿下が読書を楽しまれる一方で、女王はiPadがお供です。 ちなみにチャールズ国王は、この時期の拠点がロンドン、バッキンガムパレスではないため、これに習わず、お車での移動と見られます。
MIZUHO NISHIGUCHI