突然違う業者がし尿収集 戸惑う住民に業者も「『許可を取り消すぞ』と言われるのが怖い」 一部事務組合の不透明な決定
■業者は「言うこと聞かないと・・・」 その業者は永原組合長から許可を受ける立場で「意見すらできない」と証言しています。 し尿収集運搬業者関係者「言うこと聞かないと『もう許可を取り消すぞ』と言われるのがもう、やはり怖いですよね。許可取り消しになると仕事ができなくなるので。ちょっと反発すると『許可取り消すぞ、許可欲しくないか』とかそういう感じですね」 ■不透明なし尿処理施設の建設費 し尿処理施設をめぐっては、建設費などについても不透明な状況が続いています。 去年、田川市と川崎町、糸田町の議会は相次いで組合から業務を委託されている大任町に対し、情報を公開するよう求める決議を可決。 田川地区4市町の議員が行なった情報公開請求に対し、大任町はし尿処理施設については非公開と回答しました。 ■情報公開しない大任町 なぜ公開しないのか、大任町の議員が3月の大任町議会で永原町長に問い質しました。 宮地篤 大任町議「詳細な資料がありながらも大任町が情報公開していないと言われますが、大任町の行政として公開できないのか、業者側から公開しないように言われているのかどちらかだと思いますが、公開した方が良いのではではないか?」これに対し、永原町長は事前に通告が無かったことを理由に質問には答えませんでした。 大任町 永原譲二町長「通告のないものを答えられません。通告書のないものを質問されても困りますので、今後は具体的にこれとこれを質問したいということを言ってください」 宮地議員は、情報を公開すべきだと話します。 宮地篤 大任町議「し尿に関しては会計検査院が調査した内容があるにもかかわらず、それを公表していない。「憶測が飛び交う事態になりかねないのできちんとした数字を出してみなさんが納得いくような説明をしてもらいたいと思います」 ■施設建設の積算書「存在しない」 し尿処理施設のほか建設中のごみ処理施設の工事費用の内訳などが書かれた積算文書について、永原町長は繰り返し「存在しない」と断言してきました。