突然違う業者がし尿収集 戸惑う住民に業者も「『許可を取り消すぞ』と言われるのが怖い」 一部事務組合の不透明な決定
急な変更に住民から戸惑いと不安の声があがっています。 田川市民「自治体から市民に何も通知がないでね。こんなことされたんでね。憤ったですね」 田川市民「もう50年近くずっと馴染んで顔馴染みで、ある日突然違うところが来て、結構町内でも戸惑っている人が多い。どうしようか、と怖い」 田川地区広域環境衛生施設組合は、問い合わせ件数は「集計中」としていますが、田川市だけでも3月中に200件以上4月には483件の問い合わせが寄せられました。 ■自治体は「許可権限なく限られた対応しか」 ただ、田川市は組合に業務を委託していることで、「許可権限もなく限られた対応しかできない」としています。 田川市環境政策課峯直樹課長「本市から市民に対する周知を行うためにも施設組合に詳細な情報の提供を求めていきたい」 ■組合長を務める大任町長は 住民への通知から2週間で収集業者を変えるという決定をした組合。 組合長を務めるのが大任町の永原譲二町長です。 RKB今林隆史記者 Qし尿の運搬業者の区割りを変更したのはなぜですか?突然すぎるという声も上がっていますが 大任町 永原譲二町長「・・・」 組合トップの大任町の永原譲二町長は、記者の質問にこたえることはありませんでした。 ■「初めて聞いた」副組合長も 撮影と録音は認められなかった3月の組合議会。副組合長を務める自治体トップ7人のうち4人が区割り変更の中身をこの日初めて聞いたと証言しました。 ■直前の通知 組合長「作業膨大」と弁明 区割り変更の理由として業者間の差をなくす「平準化」のためだと説明した永原組合長。 業者に知らせるのが2週間前となった理由について「作業がものすごく膨大」だったと弁明しました。 自治体や組合からパンフレットなどで住民に知らせるべきではないかとの意見に対しては「時間的にいとまがありません」と拒否。 住民の戸惑いについて「それのないように業者には徹底しています。許可をやっていますから、責任を持ってやりなさい」と伝えたとして、業者任せにしていると説明しました。