お気に入りウェアを長年愛用するために。パタゴニアが教える、意外と知らない“防水性シェル”の正しい洗い方って?
洗濯機での洗い方
パタゴニアの防水性シェルは洗濯機での洗濯が可能ですが、洗濯の対応はブランドによってさまざま。しっかり洗濯表示タグを確認してから洗濯しましょう。洗濯機NGの場合は手洗いします。 【洗う前にしっかり確認】 洗う前にシェルをよくチェックし、汚れや破損がないかを確認します。破れているのを発見したら洗わずに、リペアシートで補修するか、修理に出します。 次にポケットの中に飴やティッシュなどがないかを確認。ファスナーを閉め、ドローコードは緩めてベルクロストラップを閉じます。ポケットのファスナーは水が抜けるように開けておきましょう。【ひどい汚れがあったらまずは部分洗い】 汚れた部分に少量のぬるま湯と洗剤の原液をかけ、やわらかいブラシで洗います。シェルのかなめであるメンブレンを傷つけないように、優しく手洗いしましょう。汚れが付きやすい部分は、首周り、袖口や肩口あたり。よく確認を。洗濯機での洗い方 防水性シェルにとって、柔軟剤や蛍光増白剤、漂白剤や香料は天敵です。まずは洗濯機の洗剤投入口、柔軟剤予約投入口を取り出して水洗いし、普段使っている洗剤をしっかりと洗いながしましょう。 洗剤投入口にアパレルウォッシュ(洗剤)を入れ、柔軟剤予約投入口にアパレルプルーファー(撥水剤)を入れます。柔軟剤予約投入口にプルーファーを入れることで、2回目のすすぎのタイミングでプルーファーが入るので、撥水加工をすることができます。 反対に、防水性シェルを洗濯機で洗ったあとに普通の洗濯をする際は、洗剤投入口、柔軟剤予約投入口を再度よく洗いましょう。洗わずに洗濯機を使うと、防水性シェル用の洗剤と撥水剤が残ってしまい、肌着など撥水したくない衣類に撥水加工がされてしまいます。【排水、脱水します】 洗浄、すすぎまで終わったら、排水し、脱水します。防水性シェルは水を含まないため、1分でも10分でも効果は同じ。生地を傷めないようにおよそ1分脱水します。取り出して直射日光を避け、風通しのよいところでハンガーにかけて10~20分乾かします。低温の熱をかけて「撥水基」を立ち上げる 水けが落ちたら次は乾燥機へ。乾燥機にかけると撥水生地のもとである「撥水基」が熱によって立ち上がり、撥水効果が戻ります。乾燥機にかける時間は低温で20分から30分。乾燥機がなければアイロンでも大丈夫です。その際は必ず当て布をし、低温(およそ110℃以下)スチームなしで全体に熱を加えましょう。どのくらいの頻度で洗うのが正解? 洗濯の頻度は個人差があり、汗のかきやすさ、雨や土、雪などの汚れのつき具合など、使用頻度や環境によって変わってきます。 例えばですが、バックカントリーで1日野外活動したら洗う、また週5日通勤に使った場合、知らず知らずのうちに汚れているもの。平日5日着たら、週末に洗うなどのサイクルが理想です。 防水性シェルと一緒に洗っていいものは? 防水シェルと一緒に洗っていいものは、化繊の中間着やウインドウシェルなど、撥水したい衣類。NGなのはダウンや肌着など。ダウンは羽毛の油分が抜け、ロフトが弱くなってしまいますし、肌着は撥水して汗を吸わなくなってしまいます。