オーストラリア最注目の街マンジュラ 観光客に愛される理由とは? 人気のバーベキューボートに乗ってみた!
#289 Mandurahマンジュラ(西オーストラリア)
2023年のオーストラリアのトップツーリズムタウンに選ばれたマンジュラ。パース市内からアクセスしやすい自然が魅力の街です。 【画像】真ん中にグリルが備え付けられたバーベキューボート、日本でも流行らせたい! 「マンジュラ」とは先住民アボリジナルの言葉で「心ふれあう場所」という意味。なにか、ステキなコトが起こりそうな名前です。 西オーストラリア州の州都パースからはクルマで約1時間、または電車で約45分。パースからちょっと足をのばせば行ける距離です。 マンジュラは美しい海岸線からジャラの森、湿地帯まで、多彩な自然環境が揃っています。 今回、見る機会はなかったのですが、マンジュラを含むピール地域は、地球上で最初に誕生した生命体のひとつ、生きている岩石といわれるスロンボライトが多く生息していることから、ラムサール条約にも登録されています。
夜行性動物に出会えるナイトウォークも楽しい
そんなピール地域の環境保護を訴える、ユニークで楽しい活動があります。「マンジュラの巨人」と題されたこのプロジェクトは、リサイクルをテーマに作品を制作する世界的アーティスト、トーマス・ダンボの屋外展示企画。 海岸の突堤で海を眺める巨人、森の中で腰を下ろしている巨人など、マンジュラの各地に展示されている作品はそれぞれに個性的。どの作品も廃材を利用したもので、まさにゴミからお宝です。 しかも自然に溶け込んだ作品を、ただ鑑賞するだけではありません。地図や案内板、QRコードをたよりに巨人を探す道すがら、その土地の動植物や環境についての知識が得られるのです。 ちなみに、マーリー保護区の場合、駐車場から作品までの往復の距離は約3.6キロ。アート鑑賞というより、ちょっとしたハイキング⁉ 自然の中でカラダを動かす気持ち良さは、この豊かな環境について考えるきっかけにも。 自然に興味が湧いたなら、おすすめしたいのが、ソルト&ブッシュ・エコツアーのナイトウォーク。環境学者と植物学者が共同で作ったこのツアーは、ネイチャーガイドと一緒に希少な動植物の宝庫であるピール地域の湿地帯や森林を、夜に探検します。 実は、カンガルーやポッサムは夜行性。彼らがイキイキとした姿を見せる夜に、彼らのフィールドへ訪れるわけです。 ネイチャーガイドを先頭に、頭にヘッドライトをつけて夜の森を歩くと、聞いたこともない音がどこともなく聞こえてきます。心臓、バクバク。でもガイドがいるから心配はありません。 ガイドが指さす先で、巨大なクモや不思議な形をした植物がライトに浮かびあがります。夜に見ると、ミステリアス感も倍増。ガイドはそれぞれの生態なども説明してくれます。 1時間ほど歩き、湿地帯の中央に延びたプラットホームで、飲み物とビスケットで小休止。ライトを消して見上げると、全天に星! 光害がないので、星の光も力強く感じます。 星空の感動の余韻を味わいながら後半の散策を続けると、なんと木の枝にポッサムが! 嬉しいサプライズです。