女子大生が朝4時起きで四季報を“写経”→1400社に到達! なぜはまった? “写経現場”に密着!
「こんにちは!」 快活に挨拶した都内の大学に通う女子大生。最近、“四季報写経”という四季報の書き写しにはまっているという。 【映像】打つ、打つ、打つ! 実際の“写経”の様子 「四季報」、正式には「会社四季報」とは、1年に4回刊行される“会社辞典”の代名詞的な存在だ。日本の上場企業、およそ4000社の特徴や業績、財務内容や株価の動きがまとめられている。 女子大生である四季報写経ウーマンさん、通称ウーマンさんは、そんな四季報の内容を書き写す「四季報写経」にのめりこんでおり、現在1400社ほど“写経”しているという。 四季報写経とは一体どんなものなのか? 早速、その様子を見せてもらった。 ウーマンさんが作ったというオリジナルの表。ここに四季報に掲載されている膨大な情報の中から、証券番号、創業年、上場年、業種、時価総額、会社の特色、連結事業、海外比率、売上高、営業利益、純利益、PER(株価収益率)、ROE(自己資本利益率)、一人あたりの営業利益、仕入れ先、販売先、業績記事、材料記事の18種類をパソコンに打ち込んでいく。
なぜこの“修行”を続けるのか? ウーマンさんによると、写経しながら考えることで、企業の情報を分析できるという。 「ただ書くだけではなく、書きながら数字の裏側を想像していく。例えば、上場がすごく早い会社があれば、なぜこんなに早いんだろうとか」 以前から企業に関心があったウーマンさん。知り合いから四季報を譲ってもらったことがきっかけで、今年3月から四季報写経を始めたという。 「朝4~5時に起きて、3~4時間。1日20社くらい写経している。リアルな会社のデータをひたすら打ち込むので、ビジネス感覚が身についていくのを日々実感している」 時には、ヨーロッパ旅行へ四季報を持参することもあるという。始めてから3カ月、写経した企業は上場企業約4000社中1400社に達した。写経を通じて得られる気付きを大事にしているという。 「例えば、自動ドアのメンテナンス会社とエレベーターのメンテナンス会社を比べた時に、同じサービス内容でも時価総額や利益の規模が10倍以上違う。エレベーターの方が全然大きい。そんな時、なぜエレベーターが高いのか考えて調べたりすることで、世の中のビジネスについて思考を広げている」 現在、四季報写経に関するイベントも開催しているというウーマンさんの今後の目標は、四季報に掲載されている全上場企業の写経コンプリートと、四季報写経を世の中に普及させることだという。 「始めは辛いが、やればやるほど仮説が湧き、どんどん楽しくなるのが魅力です。ビジネスを知るのに有効な手段だと思うので、四季報写経が当たり前な世の中を作りたい」 (『ABEMAヒルズ』より)