【楽天】古巣へ「元気な姿を見せたい」阿部の今季1号も実らず
◆日本生命セ・パ交流戦 中日3―1楽天(9日・バンテリンドーム) 楽天は9日、中日戦に敗れ、連勝は5でストップした。「マスター」こと阿部寿樹内野手(34)が待望の今季1号ソロで先制点を奪ったが、実らず。4月2日以来の勝率5割復帰はお預けとなったが、交流戦は9勝3敗で単独首位をキープした。 7年間在籍した古巣へ恩返しの一発だった。阿部は軽やかにバットを投げ、打席を踏み出した。2回1死、1ボール1ストライクから松葉の高めのカットボールを完璧に捉えた。打球は楽天ファンが陣取る左翼席へ飛び込む今季1号ソロ。「古巣との対戦なので元気な姿を見せたいと思っていました」と振り返った。 ホンダから15年ドラフト5位で中日に入団し、22年11月にトレードで楽天へ移籍。このカードが移籍後初めて古巣の本拠でのプレーとなった。試合前練習やスタメン発表時に中日ファンからも声援が送られた。「応援してくれるファンも多かったので、打ててよかった」と感謝した。 胸に秘めた思いの通り、7日の中日戦でも適時打を放つなど慣れ親しんだ球場で躍動。今季ここまで打率2割2分1厘と苦しむ中で浮上のきっかけとしたいところだ。「明日またどうなるかわからないので頑張ります」と慢心は一切、見せなかった。
報知新聞社