“名古屋・元女子大生頂き女子”の逮捕は「私の通報がきっかけでした」 被害者座談会に“第1の被害者”が初登場
30万円の“おかわり”を申し込まれ「詐欺だ」と気づいた
記者 加藤被告はコメダ珈琲ばかり使うのですね。AさんBさんの時もそうでした。 Cさん それからまた他愛のないLINEのやり取りが続きましたが、4月2日に初めてちゃんとしたデートをしました。名古屋市内の公園での花見です。彼女は愛犬を連れてきました。シートを敷いてトランプしたり、屋台を回ったりして4~5時間楽しく過ごしましたよ。 Aさん こういうのは私たちの時にはなかったことです。私たちが被害に遭ったのはCさんが被害に遭う10カ月くらい前のことで、おそらく加藤が詐欺を始めて間もなかった頃。だから扱いが雑だったんです。 Bさん 私もデートなんかなかった。いつもコメダで1時間お茶して終わりでしたからね。 Cさん 初デートを終えた直後のことでした。今度は「母親がガンになって、先進医療を受けなければならなくて30万円の借金がある」とまた無心してきたのです。15万円貸してあげた直後だったので、これは絶対におかしい、詐欺だと勘づいた。それで地元の警察署に行ったのです。警察の方からは「間違いなく詐欺です。騙されたふりをしてやり取りを続けて証拠を集めてください」とアドバイスを受けた。花見デートから3日後くらいのことです。 記者 よくすぐに気づいて行動されましたね。 Cさん 正直、私はそこまで彼女にのめり込んでいなかったから冷静に判断できたのです。 後編では、Cさんの機転の利いた行動から加藤被告が逮捕されるまでの話の続きや、これまでの対談企画を読んだ読者からAさんBさんに向けられた批判コメントについての3人の「反論」を伝える。
デイリー新潮編集部
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