“名古屋・元女子大生頂き女子”の逮捕は「私の通報がきっかけでした」 被害者座談会に“第1の被害者”が初登場
「コメダ」で最初に会った直後、「15万円の借金返済」を相談された
記者 法廷で加藤被告を見てどう思いましたか。 Cさん 衝撃的な体験でした。裁判を傍聴すること自体、人生初めての経験です。つい数カ月前まで私とデートしていた女の子が手錠や腰縄をつけられて法廷に入ってくる姿を見て、ただただ怖いと思いました。 記者 加藤被告から何を感じとりましたか? Cさん そこはわからなかったですね。前回も今回も裁判は10分足らずで終わりました。加藤の肉声が聞けたのは2、3回程度。しかも、裁判長から聞かれて「はい」と短く答えるだけの内容でした。 Aさん この裁判はまだ捜査が続いている事情で、被害人数が確定していないのです。前回は235万円の被害を受けた30代男性、今回は130万円の被害を受けた60代の事件の起訴状が読み上げられましたが、次回、さらに2人くらい加わる可能性があるという話が今日ありました。被告人質問までにはまだ時間がかかりそうです。 記者 Cさんの被害はどういったものだったのですか? Cさん 私はAさんBさん同様、真剣に結婚を考えている相手を探している中で、今年3月マッチングアプリを通して加藤と知り合いました。アプリ内でメッセージのやり取りを数日間した後、3月22日に名古屋市内のコメダ珈琲で初めて会った。1時間くらいでしたがとても気立てのいい子だと思いました。帰りにドーナツ菓子をお土産にくれたのも好印象でした。 記者 それからはAさんBさんのケース同様、彼女はLINEを使って仕掛けてきたのですね。 Cさん はい。すぐに「ストーカー被害にあっていて、引っ越しにかかった費用15万円を借金して困っている」という相談をLINEで受けました。ネイリストの仕事をしているが、借金返済が追いつかなくてチャットレディの仕事もしなければならないと。根掘り葉掘り「どこの警察に相談したのか」などと聞いたのですが、警察署がある場所も正確に言えるなどとてもリアリティのある話だったので、話を信じ、助けてあげたいと思ってしまったのです。そして、数日後また名古屋市内の別のコメダ珈琲店で会って、15万円を貸しました。その際、借用書も取りましたが「一ノ瀬ありさ」という偽名を使っていました。
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