【NFL】苦境を乗り越え勝利を手にして“ほっとした”とベアーズQBフィールズ
1回のプレーでよかった。現地27日(月)夜、シカゴ・ベアーズが必要としていたのはオフェンスがミネソタ・バイキングス戦で1回のプレーを決めることだったが、オフェンスにはそれができなかった。
ベアーズのディフェンスは繰り返し、相手の攻撃を止め、ターンオーバーを強いてショートフィールドを獲得し、オフェンスに勝つためのチャンスを与えるべく、あらゆることを実行したものの、オフェンスはそのたびに恩をあだで返すようなパフォーマンスを見せた。
バイキングスのクオーターバック(QB)ジョシュア・ドブスが、うとうととしていたオフェンスをついに目覚めさせてタッチダウンを決め、10対9で優位に立ったことを受けて、ベアーズの敗北は避けられないかのように思われた。QBジャスティン・フィールズが2回のドライブで連続してファンブルを喫し、得点する可能性を失って相手に10対9のリードを許したことから、なおさらそのように感じられていた。
それでも、ディフェンスは屈することなく相手にパントを強いた。
そしてついに、4万5,000回ほどあったのではないかと感じられるほどのバブルスクリーン、劣勢な状況でのパス、ディフェンダーの群れに直接突っ込んでいくランの末に、ベアーズは逆転に成功した。
第3ダウン残り10ヤードの状況で、ブリッツを多用するバイキングスの守備コーディネーター(DC)ブライアン・フローレスがディフェンスをカバレッジに落としている中で、フィールズはワイドレシーバー(WR)D.J.ムーアを見つけて36ヤードのパスを通し、短い距離での決勝フィールドゴールを蹴る機会を生み出すという、この試合最大のプレーを見せた。フィールドゴールに成功したことで、バイキングスの10点に対してベアーズの得点は12点となっている。
チーム公式記録によると、フィールズは試合後に「みんな一度も揺らがなかったから、ロッカールームのみんなには、俺のそばにいて、俺のことを信じてくれたことに感謝している。ディフェンスは最後のドライブのためにボールを取り戻すという素晴らしい仕事をしてくれたし、オフェンスは最後のプレーを実行するという素晴らしい仕事をしてくれた」と語り、「最高の気分だ。試合の中で逆境や浮き沈みを乗り越えて戦い抜けたことは本当に良かった。みんな、ハイになりすぎることもローになりすぎることもなく、最後まで戦い抜けたから良かったと思う」と続けたという。