【読んだら欲しくなるので閲覧注意】あのニーモからバックパックが出た? アウトドアブランドの「街仕様の最新バックパック」3選
■山っぽい見た目に、街使いでも便利な機能が満載
同じく、タフなギア作りが売りのアメリカ発ブランドでも、どこか西海岸生まれ特有の自由な空気感を漂わせているのが、マウンテンハードウェアの魅力。山で使える仕様でありながら、ストリート的な雰囲気を持つアイテムも多くラインナップしており、ハイキングパックと位置付けられている「フィールドデイ」もそのひとつです。 メイン素材には、軽量で耐久性に優れた210デニールのリサイクルリップストップシェルを採用。たっぷりしたフロントのストレッチメッシュポケットや、深めの両サイドポケットなど、見た目はベーシックなハイキング向けパックのように見えます。 しかし、メインコンパートメントを開けてみると、印象は一変。小物をわかりやすく小分けにしておけるオーガナイザーやパッド入りのラップトップスリーブなど、デイリーにも使いやすいディテールが随所に盛り込まれているのです。 ちなみに、自立してくれる絶妙なバランスの形状は、なにかと使いやすい(立ちそうで立たないものが案外多い!)。 実際にフィールドと街で使ってみたところ、雪山用ザックのゴーグル収納用ポケットのように、サングラスやメガネをそのまま入れておけるフリース裏地のトップアクセスコンパートメント、しっかりと深さがあって長めの水筒も落とす心配がないサイドポケットは、非常に使い勝手の良いディテールでした。 さらに、コンパートメントが細か過ぎないことも高ポイント。どこに何をしまったのか、忘れてしまわない適度な細かさがちょうどいいパックでした。
■あのニーモが手がける「初のバックパック」が使いやすいわけ
アメリカ東海岸生まれのブランドながら、日本のアウトドアシーンでも使い勝手の良さに定評のあるニーモ。 テントやスリーピングマットでお馴染みのブランドですが、今シーズン、ついに初のバックパック「バンテージ」が日本に上陸したことが、大きな話題になっています。 まずニーモらしい大きな特徴は、非常に地球に優しい部材で構成されていること。 メイン素材にはソリューションダイにより染色された、強度と防水性に優れる独自開発の100%リサイクル素材「CEROファブリック」を採用。バックパネルやショルダーハーネスにも、製造、廃棄時に有毒なガスが発生しないリサイクル素材「CCubedクッション」を使っています。 使い勝手の良さは、もちろんギャランティー。 ノートPCを収納しても背負い心地を損なわないラップトップスリーブをはじめ、必要なツールを視認しやすい状態で細かく仕分けできるテックコンパートメントも豊富です。 メインコンパートメントにはたっぷりと深さがあり、通勤通学に必要な道具を収納しつつ、帰りにジムに立ち寄るための着替えやシューズも余裕で収まる使い勝手の良いサイズ感です(26L)。 さらに、メインの荷室を開けなくてもアクセスできるマチ付きのフロントポケットが使いやすい。サイドのジッパーを開けて拡張すれば、ヘルメットやシューズも収納できるほどの大容量ポケットになるので、自転車乗りにも便利な造りと言えるでしょう。 ちなみに、ニーモは2002年にテントからスタートしたブランドですが、創業当時から「ゆくゆくはアウトドア総合ブランドとして展開を増やしていきたい」という計画があったそうです。 つまり、初めてのバックパックではあるものの、20年以上温め続けてきたアイディアが詰め込まれているのです。よくないわけがないでしょう? ■取材協力 エイアンドエフ コロンビアスポーツウェアジャパン イワタニ・プリムス BRAVO MOUNTAIN編集部 登山、スキー、キャンプなど、幅広いジャンルの外遊びに精通した多彩なライター陣が贈るアウトドア情報サイト『BRAVO MOUNTAIN』(ブラボーマウンテン)双葉社刊行のスキー誌『BRAVOSKI』やアウトドア誌『soto』の厳選記事も掲載。人気の山域紹介や注目ギアの使い方など、山にまつわる魅力溢れたコンテンツを展開します。 矢島 慎一(やじま しんいち) カメラマン 埼玉県秩父市生まれ。趣味は写真撮影と野鳥観察。登山専門誌『PEAKS』にて、写真講座「そろそろ本気で撮るぜ山写真」を連載中。 共著に『”無人地帯”の遊び方 人力移動と野営術(グラフィック社)』。
BRAVO MOUNTAIN編集部,矢島 慎一