阪神・淡路大震災から29年、命守る備えしっかりと 小学校で避難訓練
阪神・淡路大震災の発生から29年になる17日、京都府福知山市石原の遷喬小学校(足立健校長、児童372人)で、地震を想定した避難訓練があった。児童たちは真剣な表情で取り組み、防災意識を高めた。 福知山に震度7の地震が起き、震度4以上の余震が続くという設定。午前9時40分、各教室で授業を受けていた児童たちは、地震発生を知らせる校内放送を聞いて、一斉に机の下に入り身を守った。揺れが収まったと想定し、防寒着を着て帽子をかぶり、座布団を頭に当てながら、先生の指示に従って、速やかに運動場へ移動した。 避難を終えると、足立校長が「みんな静かに素早く避難することができました」と褒め、「大震災が起きたこの日を忘れず、地震に対する備えをしっかりとし、自分の命は自分で守るということを心に刻んで」と話した。 また、1日に発生した能登半島地震について触れ、「地震はいつ起きてもおかしくない。どのように避難すればいいか、自分の力で判断できるようになってほしい」と呼びかけた。 市内の他の小学校でも避難訓練をしていて、より実践的にと、休み時間に予告なしで実施するところもあった。