“ポスターを貼る枠が足りない”過去最多56人立候補の東京都知事選で異例の事態 候補者自らがクリアファイルで増枠も【news23】
■一部候補者に“クリアファイル” 都庁の候補者受付では、こんな異例の事態も… 担当者が候補者に手渡していたのは「クリアファイル」。 実は、選挙ポスターを貼る掲示板に用意されているのは48人分。 49人目以降、8人分のポスターを貼るスペースが足りなくなってしまったのです。 そこで… 東京都選管の担当者 「(クリアファイルを)重ね合わせたり、必要に応じて補強をしてこの上にポスターを貼って、掲示板のところにこれを画びょうで固定したり、テープで貼り付けたり」 喜入友浩キャスター 「掲示板の外側にクリアファイルを取り付け、その上からポスターを貼るよう候補者各自にお願いしたということです」 取り付ける場所は掲示板によるといいますが、下に貼ったり、左右、もしくは、上に貼ったりしてもらうということです。 増設を求められた候補者は、20日夕方、掲示板の右側にクリアファイルを取り付けていました。 40代会社員 「なんでこんなに人(候補者)が多いんだろうかと。政治を良くしようというよりは、自分の名前を売ろうという人もいるから、そこをどうやって見極めるかっていうのがなかなか難しい」 20代学生 「いろいろな人が(選挙に)出ることによって政治界に多様性が生まれるのでいいのではないか」 ■56人立候補に戸惑いの声も 投票のポイントは? 投票先を選ぶポイントを街の人に聞いてみました。 40代会社員 「みんなの税金を無駄遣いしないっていうところが一番重要」 60代会社員 「自分の子供世代は、なかなか子どもをつくるのを躊躇してる感じがあるので、子どもをつくりやすい政策が打てるといいのかなと」 ■「掲示板が足りない」問題 法改正をするべきでは 小川彩佳キャスター: 都知事選の掲示板で顔ぶれを見比べて吟味するという方もいるかと思いますが、その掲示板も想定外の事態となっていますね。 小説家 真山仁さん: 大勢の人が東京都知事選に関心があることは良いことかもしれませんが、掲示板に関しては、一部で「本当に選挙目的で使うのか?」という声もあったと思うんですね。 そういう意味では公職選挙法の中で「選挙にしっかり使わなくてはいけない」というような法改正を今回、ちゃんとやっておかないと、さらにエスカレートする気がします。よく考えたなとは思いますけど、ちょっと残念ですね。 小川キャスター: あり方を見直していくことも必要になってくるかもしれません。投開票は7月7日とです。 ======== 真山仁さん 小説家「ハゲタカ」「ロッキード」など 最新著書に「疑う力」
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