神戸、ACLE初黒星で首位陥落…3失点で浦項との日韓対決に敗れる
ヴィッセル神戸は3日、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)リーグステージ第6節で浦項スティーラース(韓国)とのアウェイ戦に臨んだ。 【動画】間接FKを豪快に決められるなど3失点!佐々木のPKで1点を返すが敗戦 無傷の4勝1分けで東地区で唯一無敗を継続する首位の神戸。今節では、11月30日にコリアカップを制したばかりの浦項との日韓対決に。首位キープに向けては、3日前に行われた明治安田J1リーグ第37節の柏レイソル戦からスタメン全員を変更。GKオビ・パウエル・オビンナ、岩波拓也、山口蛍、汰木康也、佐々木大樹らが先発入りした。 ホームの浦項の勢いに押される形となった序盤、神戸は13分に失点。背後をとられかけた日髙光揮が触ったボールがGKオビ・パウエル・オビンナに渡ると、同選手がこれをキャッチ。このプレーに主審はバックパスでのハンドの判定を下す。間接FKの場面、ペク・ソンドンが触り、ハン・チャンヒが右足を豪快に振り抜いたボールはゴールラインギリギリに構えた神戸の壁をすり抜けてゴールに突き刺さった。 先手を奪われた神戸はさらに20分にもゴールを許す。GKからのロングボールが前線につながると、ホン・ユンサンから横パスを受けたキム・インソンがボックス右手前から右足シュート。これがゴール左に突き刺さり、浦項に2点のリードを与えてしまう。 いきなり苦しい展開となった神戸。それでも33分、敵陣ボックス内でロングボールを奪われると、広瀬陸斗が素早く切り替え。クリアを阻もうとしたところ、イ・テソクの足がかかってPKを獲得する。これをキッカーの佐々木がゴール左に沈めて、1点差に縮めた。 これで勢いに乗った神戸はさらに36分、ボックス右外でFKを獲得。キッカーの汰木がクロスを送り、佐々木が頭で合わせると相手に当たってボールはゴール前右に。これを広瀬がプッシュしてゴールネットを揺らした。しかし、広瀬のオフサイドがとられてゴールは取り消しとなる。 1点ビハインドで試合を折り返した神戸は、後半から攻勢を強める。48分、ボックス左外でのFKでキッカーの汰木がクロスを送り、ニアサイドで岩波が頭で合わせるもゴール左にわずかに外れる。59分には岩波の一本のロングボールに佐々木が抜け出し、ボックス内でワントラップから右足でシュートを放つも、ミートしきれずにGKユン・ピョングッにキャッチされた。 追いつきたい神戸は61分に3枚替えを敢行。飯野七聖、山内翔、佐々木を下げて、森岡亮太、冨永虹七、宮代大聖を投入した。70分、右サイドでのパスワークから山口のクロスを送り、ニアサイドの冨永が胸トラップから強烈ボレー。しかし、GKユン・ピョングッにパンチングで阻まれた。 その後も同点ゴールを目指した神戸だったが、最後まで浦項を崩しきれず。90分には右サイドからのクロスに汰木がニアサイドで合わせるも枠外に。すると後半アディショナルタイム1分に浦項にダメ押しゴールを許して終戦。1-3で敗れた神戸が初黒星を喫し、首位から陥落した。一方の浦項は3勝目を手にし、暫定ながらリーグステージ突破圏内の5位に浮上している。