性別騒動で揺れた女性ボクサーの"最新ショット"に注目高まる「あなたは強くて美しい」
今回、パリ五輪の女子ボクシングで大きく注目を集めたのは女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ケリフ(アルジェリア)だろう。 【動画】なんともあでやかな姿を披露したイマネ・ケリフ ケリフをめぐっては、23年の世界選手権の性別適格検査でXY染色体を持つと証明され、国際ボクシング協会(IBA)から出場資格をはく奪されたと報じられていた。 今回のパリ五輪においてはIBAが運営から外れ、国際オリンピック委員会(IOC)が、「すべての人は差別なくスポーツをする権利を持っています」と声明を発表、パスポートの性別などを理由に出場を認めていた。 ケリフに対しては対戦相手国からも様々な声が上がるなど、大会中から大きな注目が集まった。ただ本人は「私は女性として生まれ、女性として生きてきました。女性として競技してきました。そのことに疑いの余地はありません」と訴えていた。 現在はフランス当局に対し「オンラインハラスメントの被害にあった」として、誹謗中傷に関する訴訟を起こしている。告訴状の中には自身を批判した実業家のイーロン・マスク氏や作家のJ・K・ローリング氏の名前が含まれているとも伝えられている。 試合はもちろん、出場にまつわる誹謗中傷問題とも戦ったケリフはしばし安息の時間を取り戻しつつあるようだ。 8月15日に自身のインスタグラムに投稿された動画では、赤いグローブを付けたケリフがパンチを数回繰り出した後に、変身。ばっちりとメイクをほどこし、耳には花のイアリングをつけ、同じく華やかなピンクの花柄のトップスに身を包んだケリフが映し出されている。 この動画は美容会社とのコラボ企画のようで、投稿には「彼女は必要に応じてフェミニンでエレガントに振る舞うことができますが、リング上ではアクセサリーやハイヒールは必要ありません」「必要なのは戦略、強さ、パンチであり、それが彼女の個性の本質です」などとつづられている。 この投稿には「あなたは強くて美しい」「女王様のようだ」と応援の声が多く集まり、米メディア『NY POST』でも「魅力的な姿を披露した」と報じている。 ケリフは今回の性別問題にからんでの誹謗中傷に「とても傷ついた」「予想していなかった困難があった」と認めている。今後もボクサーとしてのキャリアを続けていくと見られる中、本人が求める人生を歩むための努力は誰も否定できないはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]