34歳のエバンスが37歳のジョコビッチを称賛!「彼がどれほど優れていた選手であったかを理解する時が来るだろう」<SMASH>
男子テニス元世界ランク21位のダニエル・エバンス(イギリス/現58位/34歳)が母国のタブロイド紙『Daily Mail』のインタビューに登場。その中で長年世界のトップに君臨し続けているレジェンドのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位/37歳)の競技への献身ぶりを大いに称賛した。 共に大ベテランのエバンスとジョコビッチがツアーで顔を合わせたのは、意外にも2021年4月の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATP1000/クレーコート)3回戦の1度のみ。この時はクレーを苦手とするエバンスが前評判を覆し、6-4、7-5のストレートでジョコビッチから金星を獲得。その後もエバンスは快進撃を続け、初のマスターズベスト4入りを果たした。 【動画】10分間で振り返る「ジョコビッチのベストプレー」集 そんなエバンスは「24年シーズンが始まる前にマルベーリャ(スペイン・アンダルシア州マラガ県)でジョコビッチと練習をした」そうで、それが「僕のキャリアの良い思い出の1つになった」という。エバンスはジョコビッチのテニスに対する姿勢やその人柄の良さが強く印象に残っているとし、次のように語った。 「僕が本当に感銘を受けたのは彼の勤勉さだ。それに彼は悪役のイメージとは正反対で、とても礼儀正しい人だった。そして彼の24時間休まない献身的な姿勢こそが、我々が今まで見た中で最も偉大な選手である理由だと思う」 続けてエバンスは30代後半になっても当たり前のようにツアーで勝ち続けているジョコビッチを称賛。「いつか我々全員が過去を振り返り、ジョコビッチがどれほど優れていた選手であったかを理解する時が来るだろう」と締めくくった。 最近はツアーで思うような結果が出せていないエバンスが、歳を重ねても無類の強さを示し続ける37歳のジョコビッチに刺激を受けたのかもしれない。175センチの小さな身体ながらも、バックハンドのスライスやネットプレーといった多彩なテクニックでファンを魅了してきたエバンス。今後の再起を期待したいところだ。 文●中村光佑