河井元法務大臣が獄中生活を経て明かす後悔「もう少し人間関係を上手く…」「随分厳しい物言いもしてしまった」
2019年に起きた、参議員広島選挙区をめぐる大規模買収事件。河井克行元法務大臣は妻・案里氏出馬をめぐり、投票や票の取りまとめを100人に依頼。計約2900万円の報酬を渡したとして、東京地検特捜部が公職選挙法違反(買収)の容疑で逮捕。東京地裁で懲役3年の実刑判決が下され、河井氏は控訴をみずから断念し収監。去年出所した。 【映像】河井氏の獄中生活の様子(再現映像) 政治ジャーナリストの青山和弘氏は河井氏について「安倍(晋三)氏、菅(義偉)氏の秘蔵っ子的な存在で、安倍氏の外交指示によって飛び回っていた人」と解説した。 人物については「永田町の評判ははっきり申し上げると、自分にも厳しいが他人にも厳しい。要求が高い。そういう意味では秘書や官僚の中には苦労された方もいるのではないか」と分析。 河井氏とは接点があまりなかったという青山氏だが「記者に対して非常に厳しく、特に無駄なことは嫌がるというイメージ」と評して「河井氏がこのような立場になった一つの原因にもなっているのではないか。敵の多い政治家でもあった」と語った。 この意見を河井氏は「100パーセント同意する」と認めると、自身を「世襲でもないし高級官僚でもないし、お金持ちの家に生まれたわけでもない。ごく普通の一般的な家庭に生まれ育った人間」と説明。 自身は衆議院選挙に2度落ちた経験があり「選挙に落ちるというのは、自分はもちろんだが、応援してもらった方々の人生もおかしくしてしまう。とにかく絶対に選挙には落ちてはいけない」と力説した。 そして「『後援会の方々は神様』くらいの気持ちを常に持っていた。そういうことに反する、沿わない言動をする人たちに対しては、随分厳しい物言いもしてしまった」と続けると「いまとなっては深い深い反省をして。塀の中にいるあいだ、どうしても時間がたくさんあるので、自分のいままでの人生を振り返って内省をするなかで思った」と告白した。 「私は戦う政治家が好き」と語る河井氏は「安倍総理というのは絶対に戦う政治家で、生涯最後まで(戦う政治家で)あり続けた。菅総理、当時官房長官もやはり官僚機構とは戦う政治家。そういう人たちにいろいろとご指導いただいていたので、私自身も戦う政治家を目指してやっていた」とコメント。 しかし「そういう中で、もう少しうまく人間関係を作っていけばよかったと思う。とにかく根が正直なのだろう。とにかく真っ直ぐ、直球ばかりだった」と改めて反省した。 (『ABEMA的ニュースショー』より)
ABEMA TIMES編集部