『キン肉マン』大好き作家・燃え殻×爪切男の先月の肉トーク!! vol.40【コミックス派はネタバレ要注意!】
爪 相手を吹き飛ばすのと吸い寄せるだけじゃない気がして。しかし、キン肉マングレート、このタイミングで、えらく派手な登場のしかたですよね。 燃 ねえ。てっきりシングルだと思ったら、タッグマッチになるとは。 爪 あ、でも、キン肉マングレートが登場する前は、キン肉マンひとりに対して、敵はエクサベーターとガストマンのふたりで、ガストマンを倒したらエクサベーターが相手をしてやる、って言い出したじゃないですか。それに対してキン肉マンが怒った時、僕、「もしかして、ここでミートくん登板? それでタッグマッチ?」って、ちょっと思ったんですよね。 燃 ああ、そうだね。だからここへもミートくんは同行したのか、と。 爪 キン肉マンがビビって尻餅をついた時、ミートくんがかばって、サッとその前に立ったじゃないですか。こういうところがミートくんを信頼できるところですよね。ミートくんだけは本当にスグルを裏切らない、守ろうとする。「ミートくん、やる気なんだ!?」と思った。 燃 でも、もし本当にやってたら、悲惨なことになっただろうね。 爪 そうですよね。バッファローマンのハリケーンミキサーで身体をバラバラにされた時以上のね。 燃 ケニー・オメガ対小学生の女の子みたいな(笑)。だから、キン肉マングレートが現れてくれてよかったよね。中の人は、あのキャラクターで間違いないよね? 爪 間違いないと思います、前髪が出てるし。でも考えてみたら、出るなら確かにこのタイミングだよな、と。 燃 うん。キン肉マングレートって、初代のプリンス・カメハメの時も、二代目のテリーマンの時も、中身が誰なのか読者は理解した上で、すごい物語性がある超人だったじゃない? そういう意味で、グレートって、物語にブリッジをかける意味でちょうどよかったのかもしれない、このタイミングが。グレートってすごい哀愁があるレスラーだから、中身がわかっていてもみんなノレるっていうか。 爪 そういう意味では、グレートはタイガーマスクですね。初代佐山サトル、二代目三沢光晴、三代目金本浩二、みんな中身がわかっていても言わずに応援する、そしてマスクが伝統的に受け継がれていく。 燃 そういう、マスクが受け継がれていくキャラクター、『キン肉マン』の歴史の中でも、グレートしかいないよね。 爪 うん、いない。だから、この先、四代目がないとも言えない。おもしろいですね。 燃 読者は中身が誰なのか察しているけど、キン肉マンはわかっていないのもいいよね。 爪 で、第469話の最後から第470話にかけて、グレートが「オレは今日ここに...ある男の代わりに来たのだ!」と、説明を始めた。ここで未来とのつながりを......。 燃 説明し始めた。 爪 ゆでたまご先生、ここは先々のイメージがあって描いてたんだろうか? 燃 荷が重いよね。整理整頓できるのかなあ。 爪 見守りましょう!