次世代型フィットネスジム「LifeFit」、アプリ内で健康ブランドの利用促進 健康データ活用も視野
次世代型フィットネスジム「LifeFit(ライフフィット)」を運営しているFiT(フィット)が新たな取り組みを開始している。今年7月、「リワード(報酬)プログラム」として、「ケンコーポイントプログラム」の提供を開始した。ジムに通いポイントをためると、冷凍宅配食のサブスクリプション(サブスク)サービス「GREEN SPOON」や、味噌汁のサブスクサービス「MISOVATION」の商品などを受け取ることができる。 【画像】参加ブランド一覧 FiTが手がける「LifeFit」は月額3278円(税込)で通えるジム。ジムの入会・退会・休止などを専用アプリで手続きできる。 今回提供を開始した「ケンコーポイント」は、「LifeFit」の利用に応じてポイントがたまり、ポイントをさまざまなサービスに交換できるプログラムのこと。 自社ブランドのほか、「GREEN SPOON」や「MISOVATION」、サプリメントブランド「IN MIST」など、健康に配慮した複数のブランドが参加している。 今回、モール形式でさまざまなブランドの参加を募った理由について、「自社だけでなく、世の中にある素晴らしいサービスがお客さまに評価される世界を目指すためだ」(小林幸平COO)と説明する。 注目のブランドが集まることで、「LifeFit」会員の健康を支援しつつ、会員の長期的なサービス利用につながる見通しだ。参加するブランドにとっても、新規顧客への認知拡大につながるチャンスだという。 「参加基準は、『健康の民主化』に貢献するブランドであること。初めてのお客さまでも続けやすい製品、価格であることが重要だ」(同)と話す。 今後は「LifeFit」会員の睡眠や食事などの健康に関するアクションをデータ収集し、これらの健康データをもとに、ヘルスケア領域の企業に提供するデータ事業を開始する。日本の健康市場の活性化に貢献していく考えだ。 さらに「ケンコーポイント」のサービスも拡充する。現時点では、「LifeFit」にチェックインすることによって、「ケンコーポイント」を獲得することができる。 今後は「LifeFit」にチェックインしなくても、日常生活を送るだけで、「ケンコーポイント」がたまる仕組みを構築していく。日常生活などで「ケンコーポイント」がたまることで、会員の参加ブランドの利用を後押しするとともに、さらなる会員の健康増進を支援する。
「日本ネット経済新聞」記者 黒田海椰