パンジー&ビオラのシーズン到来!おすすめ品種は?寄せ植えをすてきに見せる方法は?
パンジー&ビオラは、庭で楽しむ派? 寄せ植え派? それとも、両方エンジョイ派? そこで今シーズンは、庭づくりのプロフェッショナル天野麻里絵さんと、寄せ植えのスペシャリスト上田広樹さんがおすすめをセレクト。『趣味の園芸』10月号では26品種の華麗なラインナップを紹介しています。その中からほんの一部を、抜粋してお届けします。 みんなのパンジー&ビオラの寄せ植え写真
上の写真は、ワインレッドの花色にフリルが入るシックなパンジー 「モルゲンロート」。同系色の小花のイングリッシュデージー ロリポップ、クローバーと合わせて調和を楽しむ。
庭の演出に活躍! 今シーズン注目の品種
藍月(あいづき) 白地に藍色をにじませたような色合いが美しい。淡い黄色が入るものもある。小輪で花つきと株のまとまりがよいので、育つほどに目を引く。北島和幸さん・しずかさんが作出。数株植えてやさしい景色を。 ●パンジー&ビオラを庭で美しく見せるコツ 庭では原色より柔らかみのある中間色がなじみやすい。最近は中間色のなかでも、くすんだような淡い色みが混ざったニュアンスカラー(エボルベ、ノブコズフリル、藍月など)が人気。色合わせが難しい印象があるが、さまざまな色が含まれているので、花色を重ねても調和しやすく、ほかの草花ともマッチする。
寄せ植えに使いたい! 定番品種
透明感のある淡いグラデーションが美しい。花の中心の色に合わせ、リーフはブラウン系を取り入れるとバランスをとりやすい。春に向かうと青みを帯びる。
パンジー&ビオラの寄せ植えをすてきに見せる基本
【パンジー&ビオラ選び】 1鉢に2~3株を使って寄せ植えの主役にする。品種を替える場合は花弁の形(フリルがある花弁、丸い花弁、ウサギの耳のようなバニー系など)をそろえるとまとまりやすい。また、花色は同系色にするとよくなじむ。 【ほかに合わせる植物】 パンジー&ビオラの花色にそろえ、同系色にするとよく調和する。または控えめな小花やカラーリーフなど、パンジー&ビオラの花が引き立つものを選ぶのもおすすめ。カラーリーフは葉が小さいものや細めのものを選ぶと自然な雰囲気にまとめやすい。 【鉢選びのコツ】 パンジー&ビオラが2~3株の寄せ植えなら、器の直径は20~25cm程度がつくりやすい。冬の間は草丈があまり伸びないので、バランスをとるにはやや浅めの鉢を選ぶ。 形は、角鉢より丸鉢のほうが鉢縁を植物で隠すように植えやすいのでビギナーにはおすすめ。鉢の色はパンジー&ビオラの花色に近いものを選ぶとよくまとまる。白い鉢はオールマイティでどんな植物にも合わせやすい。 《教えてくれた人》 天野麻里絵(あまの・まりえ) ガーデナー 愛知県豊田市のガーデニングミュージアムのヘッドガーデナー。植物の特性を生かした四季を通して美しい庭づくりで人気。表情豊かなガーデンでは秋から春にかけてパンジー&ビオラが大活躍している。 上田広樹(うえだ・ひろき) 園芸家 大阪府堺市の園芸店で店長を務める。年間1000鉢近くもつくるという寄せ植えは、植物も鉢も美しくコーディネートされたアートなひと鉢。秋からはパンジー&ビオラが主役の寄せ植えづくりが多くなる。 ●『趣味の園芸』2024年10月号 「庭に!寄せ植えに! わたしのおすすめパンジー&ビオラ」より