まさか自分の子が…かつて無理解だった特別支援学級は今、急速に増える。上限8人の小所帯。「ここが、この子の居場所」
それでも週に数回、何とか登校できているのは8人しかいない支援級だからだ。母親は「自己肯定感が伸ばせて、そのままの自分でいいと思わせてくれる居場所」という。中学でも支援級を希望しているが、市教委からの連絡はまだない。 ◇特別支援学級とは 小中学校で、障害のある児童生徒が学習や生活上の困難を克服するために設置される。1学級の上限は8人。原則、知的障害や自閉症・情緒障害などの障害種別で編成する。異なる学年の児童生徒も在籍する。一人一人のニーズに合った指導や支援が求められるが、国語と算数・数学などの一部教科を支援級で受け、その他は通常学級で受けるケースが多い。2007年の学校教育法改正で、従来の特殊学級では対象外だった比較的軽度の発達障害がある子も対象となった。
南日本新聞 | 鹿児島
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