米大統領選 トランプ氏勝利 私たちの生活・暮らしに影響は? 日米関係は今後どうなる?【Nスタ解説】
■石破総理はこれからの戦略が必要 「安倍元総理と同じことをしても駄目」 井上貴博キャスター: そう考えるとトランプさんの1期目は安倍政権の基盤が盤石で、しかもG7でも古株で信頼関係を築きやすかった。今、トランプ氏は共和党は上下両院とってしまうとより強固に出てくるのではないか。日本政府としては、どうやってパイプを作っていくべきでしょうか。 TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 最初は安倍元総理のようにフレンドリーな形で付き合うのも一つ手ですが、当時はやっぱりトランプさんも勝った直後ですし、8年間勤めようと思っていましたから、安倍元総理があのように出てくれば、いいやつだということになったと思います。 しかし、今回のトランプ氏は最初からおそらく“アメリカファースト”を掲げてやってきます。おそらく実利的なものを手に入れようと思いますから、そのとき石破総理もまだ動き始めたばかりですので、すぐにトランプ氏と一対一で動いてもなかなか簡単には勝てません。 やっぱり安倍元総理と同じようなことをしても駄目なので、石破総理は韓国やヨーロッパとか、そういう人たちとタッグを組んでトランプ氏と向き合うということを考えた方がいいかもしれません。その辺りは少し知恵の絞りどころですね。 ホランキャスター: 石破総理はうまくやっていけそうだなと直感的に思われますか。 早稲田大学 中林教授: これからの戦略が必要だと思います。もし何か取引をしようと思っても、相手の政治基盤があまりにも弱いと、話し合ったことが実際にその国に行って実現できるかというところにそもそも不安を抱いてしまうので、そんなに突っ込んだ話ができないかもしれません。 それからゴルフがうまいとか、何か共通の趣味があると話が進むこともあります。ですから、トランプ氏がどれくらい信心深いかどうかはわかりませんが、石破総理の場合は例えばクリスチャンであるとか、そういった何か共通のものを持って、周辺からまず攻めて核心に迫るというのも一つの方法ですよね。