あわや初の南海トラフ臨時情報 「気持ちの悪い」日向灘の地震
さらに大きな地震につながる可能性は?
今回の地震が、日向灘で想定されている最大規模のM7級の地震や、さらに東の領域の南海トラフ地震につながるかどうかを現状の科学で予測することはできない。しかし、日向灘では過去にこうした規模の地震が数多く発生していることや、東日本大震災発生の2日前に今から考えると「前震」と位置付けられる地震が発生していたことなどを踏まえると、「可能性はゼロではない」と考えて、地震に対する備えの見直しなどを行いたい。 なお、気象庁の中村課長は記者会見で、「過去の事例では大地震発生後に同程度の地震が発生した割合が1~2割ある。揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意してほしい。特に、今後2~3日程度は規模の大きな地震が発生することが多くある。海域で発生する地震の場合、規模が大きくなれば津波が発生するので注意してほしい」と警戒を呼び掛けている。 飯田和樹/ライター・ジャーナリスト(自然災害・防災)