Webライターは独学でなれる?それとも教材を購入するべき?元教員Webライターの考え
「これからもこの働き方のままでいいのかな?」 「もっと心にゆとりのある働き方ができないかな?」 【画像で確認】小学校教員からWebライターに!1年間の「収入推移」どう変わった? このような思いから、フリーランスで働く道を選択する人が増えています。ただ、フリーランスで働くといっても具体的なイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。 そこで、小学校教員からフリーランスWebライターに転向した武川彩香さん(@pop_o_writer)にお話を伺いました。 武川さんが小学校の先生だったときは、朝早くに出勤して児童を迎える準備をし、夜遅くまでテストの採点や事務作業をする毎日。帰宅したあとも授業準備をしているうちに、あっという間に寝る時間になってしまい、なかなか自分の時間が取れなかったそう。 今回の記事では、「Webライターになるには独学と教材のどちらよいか」について詳しく教えてくれました。 * * * こんにちは!Webライターの武川です。 私は小学校教員として勤めていましたが、体調を崩して休職したことをきっかけに働き方を見直しました。1年の休職を経て退職し、現在はフリーランスWebライターとして活動しています。 Webライターを目指すときに私が悩んだのは「学び方」でした。SNSでつながった方から「Webライターになるためには、独学だと難しいでしょうか?教材を買うべきですか?」とよく質問をいただくので、同じように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、Webライターは独学でもなれるのか、経験をもとにお話します! ■独学と教材、どちらにもよさがある!自分に合うものを選ぼう 独学と教材、どちらにもよさがあります。 私自身は独学で学び、Webライターの道に進んだ一人です。ただ、最近になって独学と教材どちらにもメリット・デメリットがあり、適している人も違うと感じるようになりました。 ここからは、私が思う独学と教材それぞれのメリット・デメリットと向いている人の特徴をお伝えします! ■独学で学ぶメリット・デメリット 独学でWebライターになるためには、本やYouTube、SNSなどから自分で情報を収集して学ぶ必要があります。独学のメリットやデメリット、どんな人におすすめの学習方法かを説明します。 ■メリット:学習の自由度が高い 独学は学ぶ順番やスピードが決められていないぶん、自由に学習できるのがメリットです。文字情報のほうが理解しやすいなら本、動画や音声のほうが理解しやすいならYouTubeなど、自分の特性に合わせて学習方法をカスタマイズできます。 私は自分で必要なことを考えながら学習を進めていくスタイルが好きなので、自由度が高い独学が合っていると思いました。また、その時点ではまだWebライターとして生きていくと決めていなかったため、ほかの道に進むことも視野に入れていたことも独学を選んだ理由の一つです。 私が使っていたのは、本・ブログ・YouTubeの3つです。本やYouTubeでライティングの基礎を、ブログでWeb上での見え方を意識した書き方や仕事の仕方を学んでいました。参考までに私が学習に使っていた本やYouTube、ブログを紹介します。ぜひチェックしてみてください。 【本】 「20歳の自分に受けさせたい文章講義」 「超ライティング大全」 「マクサン式Webライティング実践スキル大全」 【YouTube】 「ななゆうチャンネル」 「佐藤誠一Webライターチャンネル」 「たなざわ / Webライター」 【ブログ】 「ゆらり暮らし」 「Webライターの学校」 「副業コンパス」 ■デメリット:回り道する可能性がある 独学のデメリットは自分流で進めていくため、最短ルートでは学習できないことです。そのとき必要のない学習をしてしまったり、満足な収入を得られるようになるまで時間がかかってしまったりします。私は目標としていた月収20万円を達成するまでに1年ほどかかったのですが、SNSを見ていると教材で学んでいた人はもっと早く結果を残していることもありました。 正直、独学は結果が出るまでに時間がかかります。うまくいかないことも楽しみながら、自分なりに学んでいく姿勢が必要です。 ■独学がおすすめなのはこんな人! ・自分で学習内容を決めてやり続ける根気のある人 ・うまくいかなくても「それもまた学び」とポジティブに捉えられる人 ・まだWebライターとして生きていくと決めきれない人 上記に当てはまる場合は、独学が向いているでしょう。独学は自由度が高いからこそ、自分で調べて解決する力が必要です。失敗も学びに変えて、コツコツ進められる人におすすめの学習方法といえます。 ■教材で学ぶメリット・デメリット 教材は動画講義スタイルやマンツーマンスタイルなど、いろいろなものがあります。私は仕事の幅を広げるために、公式LINEの運用方法が学べる教材を購入しました。その経験をもとに、教材で学ぶメリット、デメリットや向いている人の特徴をお伝えします。 ■メリット:効率よく学習できる 教材は必要なことを効率よく学習できるのがメリットです。すでにプロとして成果を出している方が学習の筋道を提示してくれるので、成功に必要な要素がわかります。サポートつきの教材であれば、わからないことを相談でき、一人で悩み続けることもありません。 私は、公式LINEの運用方法を学びたいと思ったものの、情報が少なくて独学が難しいと感じたため教材を購入しました。学習を進めるなかで、毎日30分ほどその日の課題に取り組むだけで知識やスキルが積み上がっていく、独学にはない効率のよさを感じました。回り道せずに学べるので、そのぶん成果を出すまでの時間も短縮できます。 ■デメリット:初期費用がかかる 教材を購入するためには費用がかかります。独学は書籍の購入費くらいで済むものの、教材の価格は数万円~数十万円。なかなか手を出しづらいと感じる方も多いでしょう。 とはいえ、教材の購入費用は収入を得られるようになれば相殺できます。私自身、公式LINEの運用方法を学べる教材を数万円で購入しましたが、学んで数ヶ月で教材費分の売上を得られました。この経験から、のちに得られる売上の金額を考えると、無理のない範囲で学習に初期投資するのも悪くないと感じました。 ■教材で学ぶのがおすすめなのはこんな人! ・効率よく学ぶことを重視している人 ・できるだけ早く成果を上げたいと考えている人 ・「この人の教材で学びたい」という思いがある人 上記に当てはまる場合は、教材を使った学習が向いているでしょう。教材はその道のプロが教えてくれるため、必要な情報を効率よく学べます。初期費用がかかるぶん覚悟は必要ですが、早く成果を出したい方におすすめの学習方法です。 ■自分の状況や気持ちから学び方を決めよう Webライターは独学でもなれますが、結果が出るまでに時間がかかります。一方、教材を使えば成功法則を教えてもらえるので、効率よく必要なスキルを身につけられます。私は当時Webライターとして生きていく覚悟はなく、「とりあえず興味があるからやってみたい」くらいの気持ちだったので、教材を購入せずまずは独学で進める道を選びました。 自分が置かれている状況や心の持ちようによっても変わってくるので、一概にどちらが正解とはいえません。周りを気にせず、「自分はどうなのか」を基準に判断してみてください。 * * * 武川さんが独学と教材の両方で学んだ経験をもとに、それぞれのメリットやデメリット、向いている人の特徴を話してくれました。どちらの方法で学ぶべきか悩んでいる方にとって、参考になるお話でしたね。周りを気にしすぎず、ぜひ自分の状況や気持ちに合わせて学習方法を選んでみてください。 ▶プロフィール 武川彩香 フリーランスWebライター。小学校教員を5年間勤めるも、適応障害で退職。現在はクライアントワークをしながら、働き方に悩む教員に向けて、Webライターの魅力やリアルを発信中。 文=YY