「渋谷芸術祭」開幕 ロープアートや廃材使ったアートなどを街なかに
アートイベント「第16回渋谷芸術祭2024~SHIBUYA ART SCRAMBLE~」が11月4日、渋谷駅周辺を中心に始まった。実行委員会、渋谷区、渋谷区観光協会、渋谷未来デザインが共催。(シブヤ経済新聞) 【写真】ロープアーティストで緊縛師のHajime Kinokoさん 岡本太郎の作品「明日の神話」が渋谷駅へ恒久設置されることが決まったことを契機に2009(平成21)年に始まり、毎年秋に約1週間開催する同祭は今年で16回目を迎える。渋谷の街全体をギャラリーと捉え、アーティストたちに「解放」し、「都市とアートの関係性」を模索している。今年は、ソーシャルとカルチャーデザインの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA(ソーシャルイノベーションウィーク渋谷)2024」と連携している。 宮下公園、西武渋谷店、北谷公園、渋谷ヒカリエの商業施設「ShinQs」、美竹の丘・しぶや、渋谷区庁舎、その他渋谷駅周辺エリアなどを会場にしている。 宮下公園内のサンドコートでは、ロープアーティストで緊縛師のHajime Kinokoさんのインスタレーション「A New age is Coming」を展示。血液や「運命の赤い糸」を想起させる「つながりの色」と位置付ける赤い色のロープで全て手編みで作った全長6メートル、横幅21メートルの巨大作品。人型は「時世をつくっている私たちと、渋谷の街に息づく、たくさんの笑顔や営み、そこに満ちる力強さ」を表現。ビックバンを表したモニュメントなどもかたどり、観覧者はコートの中に入って間近でも作品を見られる。 西武渋谷店A館2階イベントスペースでは、アジアを拠点にアートを発信する「A4ギャラリー」のイベント「A2Aクロッシング」として、国内外のアーティストの作品展示などを行うほか、クリエーティブチーム「こす.くま」が手がけるアートブランド「nequam(ネクアム)」として、渋谷の廃材やごみを使ったアートピースの販売などを行っている。 北谷公園では、シャンデリアアーティストのキム・ソンヘさんが、ごみとなった漁網を使って制作した新作を展示。今月10日(14時~15時)には能登半島地震の災害ごみを使ったコラージュ作品を作るワークショップも開催する。参加費は2,000円(売り上げの一部は同地震の支援金として寄付)。定員は15人。現在ピーティックスで予約を受け付けている。 ShinQs2階上りエスカレーター前には、アーティストSHETAさんが15センチ×15センチの、キャンバスに渋谷の街のや今年創業90周年を迎える東急百貨店を連想させるモチーフのイラストを描いた作品90点を展示している。 今月10日まで(会場により異なる)。
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