巨人支配下あと7枠はオープン戦や春季キャンプで見極めへ ティマら育成選手に阿部監督「チャンスをあげないと」
巨人の阿部慎之助監督(45)は、育成選手に支配下昇格へのチャンスを与える意向を示した。上限70人の支配下選手は現在63人で空きは7枠。さらにFA加入した甲斐について、ソフトバンクが人的補償を選べば8枠に広がる。来季育成5年目となる20歳のティマを例に「早ければ来年、チャンスをあげようかなと思っています。チャンスをあげないと分からない。若いから、じゃなくて戦力として考えて使ってあげないと。そういうのは大事かなと思う」と説いた。 【写真】まだ細かった16歳のティマ 今オフはマルティネス、甲斐、キャベッジ、田中将らを積極補強したが昇格を狙う育成選手にも十分、門戸は開かれている。今年は3月に京本、中田(来季は育成再出発)が初めて支配下昇格。チームは若手の底上げも不可欠で、春季キャンプ中やオープン戦など、あらゆる場面でアピールの機会が設けられそうだ。 新星候補は、「打」の筆頭がティマ。今季イースタンでは打率2割5分1厘、リーグ2位の15本塁打、同3位の53打点と有望株だ。「投」では、今季高卒1年目だった右腕・園田と左腕・千葉。ともに3軍で経験を積んだが、1軍の秋季練習にも参加した。「秋の練習で若い投手もたくさん見ることができた。千葉君とかもチャンスをあげようかなと思っている。オープン戦で」と見通しを明かした。 阿部監督は今年の春季キャンプ中も2、3軍の紅白戦視察のために宮崎市から約50キロ離れた都城市へ足を運ぶなど、自ら若手をチェックしてきた。リーグ連覇と13年ぶりの日本一を目指す25年も、新戦力発掘を進めていく。(田中 哲)
報知新聞社