これぞ「しなやかで美しい筋肉」 肉体の秘訣は日常の過ごし方にあり
2022年のサマー・スタイル・アワード東京予選で、初出場にして三冠(beauty fitness model ROOKIE、身長別、全階級オーバーオール)、一年にしてプロとなり、今年もビューティーフィットネスモデル全国プロ戦で身長別優勝の他、ドレスやビキニモデルなど多彩な美しさで一躍SSAのスター選手となった千原由理奈(ちはら・ゆりな/25)さん。その美しさを作り上げた秘訣とは。 【写真】千原由理奈さんのしなやかに発達した美しい筋肉
オリックス・バファローズ『BsGirls』で“見られるプロ”として覚醒
「自身のボディメイクを初めて意識したのは、オリックス・バファローズの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットである『BsGirls』に加入したことがきっかけでした。元々ダンスの専門学校を経て、パフォーマーとして踊れる・動ける身体ではありましたが、ダイエットにはさほど情熱的ではなかったのでいわゆるふつうの体型でした」 「それが、『綺麗な衣装を着こなし、美しさを比較される』という環境になったことで、生来の気質であり教育方針でもある『勝って当たり前』『一番になりたい』という負けず嫌いが発動して、人生で初めて自己流ではありますが真剣に取り組んだダイエットを成功させました。その後、ボディメイクの新たな目的を探していたときにコンテストに出会い、挑戦してみようと本格的にパーソナルトレーニングを受けました」
真にしなやかで美しい身体をつくるのは「日常」
「そこで出逢ったトレーナーが、チューブ1本、それこそ自重でも、とにかくまずは基礎のフォームを徹底し、全身の筋肉を正しく意識し使える方法を教えてくれたことが、現在のボディメイクの大きな基礎になっています。“大会で映えるしなやかで美しい身体”を作るためには、ハードな高重量のトレーニングだけではなく、柔軟性やケアは非常に大切です。もちろん、筋肉を大きくするためにハードなトレーニングも必要であるため、私は『身体操作』『追い込み』『ポージング』と、得意分野によってトレーナーを分けて指導を受けています」 「また、トレーニングの間以上に意識しているのが『日常でいかに美しく鍛錬できるか』です。常にステージに立っているかのように歩き、呼吸し、日常動作を習慣レベルで洗練していくことです。たとえば、私はO脚で外腿の張りが強いので歩くときは必ず親指から着地し、小指への重心移動をする、ヒップアップのためエレベーターは絶対に使わず、階段を登る際はお尻に負荷が乗るよう筋肉を意識し、自転車に乗るときはハンドルに小指をかけてロウイングの姿勢で背筋を伸ばし、歯磨きのときは内転筋にボールを挟む意識で力を入れる……こういう些細だけれど一日のほとんどを占める日常動作を磨いてこそ、美しい身体は作られると思っています」 千原さんが個人的なウィークポイントだと語ったウエストのくびれに関しても、改善したのは日常の習慣だという。 「長年の空手とダンスで培った体幹の強さを柔らかな曲線にするため、ストレッチと呼吸を改善しました。呼吸を肩でなく腹部で吸って下腹部を引き上げ、反り腰にならないよう肋骨が閉まるまで吐き切る。そして腹横筋を念入りに伸ばし、ほぐす。こういった積み重ねにより身体のラインがオフ期でも歴然と代わり、大会でも評価していただけるようになりました」