「重要指標はなんとリーグ2位...!」圧巻の成績を残すカブスの「今永昇太」の登板後に、母が電話で「必ず伝える言葉」
期限ギリギリまで待ったカブスからのオファー
4月2日のメジャー初登板で6回を被安打2、無四球、9奪三振、無失点という大きな期待に応える投球で初勝利を飾ると、その後も好投を重ねているカブスの今永昇太。5月7日現在、6先発で5勝無敗。わずかに規定投球回を割って名前は消えているが、防御率0.78はナ・リーグで影の1位だ。 【一覧】プロ野球「最も愛された監督ランキング30」最下位は、まさかの… 快進撃を起こせた理由と、海を渡っても進化を続ける孝行息子の登板後に母親が掛け続ける言葉とは。 「DeNAでプレーした昨季も優れた数字を残してメジャー側の評価を高めた指標がK/BB。三振と四球の比率を示すもので、投手の能力を測るものとして重視されている。先発が予定されている8日の登板で規定投球回に達することが濃厚ですが、このK/BBも前回登板後でリーグ2位の8.75。現地では早くも新人王の呼び声も高まっている。 それに通訳はついていますが、チームメイトとはなるべく直接話すようにするなどして、溶け込むのも早かった」 そう解説するメジャー担当記者は、それも、これも入念な準備の賜物だと続ける。 「数年前からメジャーに行く想定をして準備を始め、DeNAにも3年前くらいから将来的な挑戦の希望を伝えていた。外国人選手にも通訳なしでコミュニケーションを取り、国際試合でもボールに対応して結果を残した。 移籍先もカブスを一番に考えていた。生活環境を考慮し、本拠地が大都会のシカゴというのも大きな決め手だった。契約条件で言えばジャイアンツのほうが上で、いいオファーだったんですが、今永は期限ギリギリまで待った。それはカブスからの連絡を待つためで、実際にオファーが届くとすぐに決めたほど。思い描いた環境でプレーできていることも結果に結びついていると思います」 本拠地のリグレー・フィールドで行われたデビュー戦には、母の京子さんの姿もあった。 今永のアマチュア時代から両親と親交がある元中日スカウトの早川実氏が明かす。 「親類の方と一緒にシカゴまで応援に行ったそうです。日本に戻られてから話をさせてもらいましたが、メジャーの試合を生で見られたことや、日本と違う球場の雰囲気なども楽しまれたそうですが、やっぱり『勝ててよかったです』という言葉に、なにより実感がこもっていました」 京子さんは登板後には必ず息子に電話を入れているという。