AI相手に営業トークを練習、米FullyRampedが描く「新時代の社員教育」
今回の資金調達ラウンド
今回の資金調達ラウンドは、BoxGroup(ボックスグループ)、MaC Venture Capital(マック・ベンチャー・キャピタル)、NOMO Ventures(ノモ・ベンチャーズ)が主導し、Greylock(グレイロック)とSequoia(セコイア)のスカウトファンドもから追加の出資があった。 これらの投資家は、FullyRampedの野心に熱い眼差しを向けている。「FullyRampedは明確な市場ニーズを特定し、ビジネスのやり方を再定義する可能性のあるソリューションを構築した」と語るのはBoxGroupのマネージングパートナーのデビッド・ティッシュだ。また、MaC Venture Capitalの創業マネージングパートナーのアドリアン・フェンティは「FullyRampedは音声を使用した画期的なエージェントプラットフォームの一つになるだろう。アーロンが思い描くAI相手の練習は人間の仕事の大部分を代替するのではなく、補強する大きな可能性を秘めている」と指摘する。 実際、FullyRampedのAIツールはコミュニケーション能力を必要とするさまざまな職を抱える複数の業界の社員トレーニング向けに開発・拡張できるとマークスは考えている。エンジニアリングや製品開発の仕事では新しいアイデアやテクニックを独立した環境で試すことができるが、他の職種では今のところ不可能だとマークスは指摘する。 「最終的には、人と接する仕事をするすべての人のためのステージング環境だと考えている」とマークスは言う。「私たちは今日、社外の人と接する職務に就く者が毎日本番で新しいアイデアを試さなければならない状況を受け入れているが、必ずしもそうである必要はない」と話している。
David Prosser