「自分はダメ人間」ネガティヴ思考が無くなるたった5分の習慣(滝川徹 時短コンサルタント)
■自責の感情への対処法
以前の私は何かある度に自分を責める癖があった。 「今日も全然あの仕事を進められなかった。どうしてやると決めたことができないんだろう……」 「会議であんな発言はしなければよかった。どうして空気が読めないんだ……」 「今日書いたブログ記事が全然読まれてない。どうしてもっと読まれる記事が書けないんだ……」 どんな人でも多少なりともこうした感情は抱く。人間とはそういうものなのだ。大切なのは、こうした自分の中の声をかき消すことではない。こうした声にどう対処するかだ。 そもそも「自責」とは、自分の過ちを責めることだ。明確なミスや失敗であれば関係者に謝罪して、繰り返さないように注意・改善すればよい。だが先のように、タスク進行やブログ記事などは誰に迷惑をかけたというのか。それでもそういった考えが頭に浮かんでしまう。そんなときは親友に声をかけるように自分で自分に接してあげればいい。 たとえば親友が先のような悩みを打ち明けてくれたら、君はどう返すだろうか。きっと「そんなに自分に厳しくしなくていいじゃない」とか「まだ書きはじめたばかりだろ。これからだよ」と返すのではないだろうか。 自分にも同じように励ましたり、あたたかい言葉をかければいいのだ。自分にダメ出しをしてしまうのはしかたない。だからといって、そのままにしておくことはない。自分を責める声が聞こえたら、親友として言葉を返そう。 これを続けていくと、今の私のように自責の声は次第に聞こえなくなってくる。とは言っても私も4年近くかけてやっと、といったところだ。これも練習あるのみ。お互いがんばろう。
【プロフィール 滝川徹・時短コンサルタント】
1982年東京生まれ。Yahoo!ニュース・アゴラで執筆記事が多数掲載される現役会社員・時短コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけにタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版社)』他。