真夏日に急いで部屋を涼しくしたい場合、エアコンの「風量を上げる」「温度を下げる」どっちがお得?
暑い季節になるとエアコンは欠かせません。少しでも節電をするために、エアコンの設定で悩む方もいるでしょう。エアコンは、温度を下げるか風量を上げるかで消費電力と電気代が変わります。 なお、節電のために使わないことを考えるケースもありますが、熱中症予防のためにも使った方がよいでしょう。今回は、エアコンで風量を上げたときと温度を下げたときの電気代の差や、エアコンの電気代を節約する方法などについてご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
風量を上げるのと温度を下げるのではどちらが安い?
2024年4月に、ダイキン工業株式会社がエアコンの節電方法に関して行った検証結果をリリースしました。そのうちのひとつで、「温度を1度下げる」「風量を強にする」で、どちらが節電できるのかを検証しています。 検証は、朝からエアコンをつけた状態で、気温が上がる13時から15時に設定を変更した場合で行われました。結果、13時から15時で設定温度を1度下げたときの消費電力量は1.13キロワットアワーで電気代は約35円です。一方、風量を強にしたときは同じ時間の消費電力量が0.52キロワットアワー、電気代は約16円でした。 つまり、暑いときはエアコンの温度を下げるよりも風量を上げた方が、電気代は安くおさえられる可能性があります。また、風量が強くなると体感温度も下がるため、エアコンの温度を下げなくても涼しく感じられるでしょう。 なお、この調査結果はあくまでもひとつの目安です。住んでいる環境や気温などで結果は変わる可能性があります。
節電したいと考えている方はどれくらい?
パナソニック株式会社が行ったアンケート調査によると、節電のために冷房の利用を控えたいと考えている方は「強く思う」が9%、「やや思う」と回答した方が35%で合計44%でした。 夏の暑い時期でも、多くの方は節電をしたいと考えていることが分かります。 しかし、暑い時期に無理をしてエアコンをつけないでいると熱中症になるリスクがあるため注意しましょう。重度の熱中症になると、入院したりそのまま亡くなったりする可能性もゼロではありません。