イタリア代表、歴代ストライカーの系譜(4)最強? 不振…? 低迷と復活を繰り返して全てを手に入れた男
イタリアといえば堅守を象徴する“カテナチオ”が有名だが、一方でその守備をかいくぐってゴールネットを揺らす優秀なストライカーたちも輩出されてきた。ひと癖もふた癖もあるエースたちは、世界の舞台でも存在感を発揮している。2006年にはワールドカップ優勝も果たしたイタリア代表で、各世代のエースストライカーを担った選手たちの系譜を振り返る。
アルベルト・ジラルディーノ 生年月日:1982年7月5日 個人成績(2006):5試合出場/1得点1アシスト 個人成績(2010):2試合出場/0得点0アシスト パルマでプレーしていた2003/04シーズンに本格ブレイクを果たし、セリエAで23得点を挙げる。そのシーズン終了後にはアテネ五輪でも4得点を奪ってイタリアの銅メダル獲得に大きく貢献した。そしてA代表初招集も受け、名実ともにイタリアで最高のストライカーの1人となる。 2006年のドイツワールドカップは、ミラン移籍1年目でリーグ戦17得点を挙げたシーズンの直後に迎えた。個人としては5試合に出場して1得点1アシストと期待されたほどの結果は残せなかったものの、ルカ・トーニとともに前線で奮闘し、イタリア代表の優勝に一役買った。ただ、この頃から大舞台での精神的な弱さを指摘され、ワールドカップ後のシーズンはミランでも不振に陥る。EURO2008ではイタリア代表メンバーにすら入ることができない状態にまでなっていた。 それでも2008年夏のフィオレンティーナ移籍で評価を取り戻し、2シーズン連続で15得点以上を挙げてイタリア代表にも返り咲くと、2010年南アフリカワールドカップ出場メンバー入りを果たす。だが、自身2度目のワールドカップでは2試合に出場して無得点、チームもグループリーグ敗退と前回王者ながら屈辱的な結果に終わった。 低迷と復活を繰り返しながら長く第一線でプレーを続けたジラルディーノは、2018年にセリエBのスペツィアで現役を引退した。
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