全国的に冬の寒さに 7日から強い寒気南下 日本海側で荒天 降雪量が多くなる恐れ
今週末から次第に寒気が流れ込み、全国的に冬の寒さとなるでしょう。特に7日(土)頃からは冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が南下する予想です。北海道から北陸は降雪量が多くなる恐れも。風も強まり、荒れた天気となりそうです。
5日(木)~6日(金) 北海道から北陸 大気の状態が非常に不安定
5日(木)から6日(金)にかけては気圧の谷や低気圧が次々と北日本付近を通過するでしょう。 北海道の日本海側や東北北部の日本海側は平地でも断続的に雪が降りそうです。東北南部の日本海側や北陸は平地では雨の降る所が多いですが、山沿いでは雪が降るでしょう。 大気の状態が非常に不安定となるため、落雷、突風、ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風に注意が必要です。また、北陸と東北の日本海側では、これまでの雨の影響や先日の地震の影響で、地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高くなる恐れがあります。土砂災害に注意が必要です。
7日(土)~8日(日) 冬型の気圧配置が強まる
7日(土)頃から強い寒気が南下して冬型の気圧配置が強まる予想です。上空1500メートル付近で「マイナス6℃以下」の平地で雪が降る目安の寒気が北陸付近まで流れ込む見込みです。 北海道や東北の日本海側だけでなく、北陸でも平地で雪が降り、降雪量が多くなる恐れがあります。まだ予想に幅はありますが、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」が発生して、活発な雪雲が本州の日本海側に流れ込み、平地でも大雪となる可能性があります。最新の気象情報をチェックし、冬用タイヤへの交換など、冬支度を整えましょう。風も強まり、荒れた天気となる恐れもあります。 ※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。