人工呼吸器外れ男子中学生死亡 遺族側、看護師らを刑事告訴へ 静岡
静岡県島田市の市立総合医療センターで3月、脳膿瘍(のうよう)が破裂し植物状態で入院していた男子中学生=当時(15)=が、人工呼吸器のチューブが外れたことが原因で亡くなっていたことが18日、分かった。 遺族の代理人弁護士が記者会見で明らかにした。外れたのは看護師のミスが原因などとして、遺族側は近く、業務上過失致死容疑で看護師と病棟責任者ら5人の告訴状を県警に提出する方針。 代理人の青山雅幸弁護士によると、中学生は2022年9月、発熱や吐き気を訴えて同センターに救急搬送され、脳膿瘍と診断された。その後、自発呼吸ができなくなり、人工呼吸器を付けて入院していたが、今年3月、親族と面会した直後に容体が急変して死亡した。 同センターは、チューブに接続するカテーテルの交換に不手際があったとして遺族に謝罪したが、公表していなかった。 青山弁護士は、看護師らがカテーテルの交換時に接続などの確認を怠り、ナースステーションでは血中酸素濃度の異常などを知らせるアラームが6回も鳴ったのに、在室した看護師は放置したとしている。 島田市立総合医療センターの話 プライバシーの問題もあるのでコメントは差し控える。