年収300万円なので車を買うお金がなく、親に「ヴェルファイア」を買ってもらいました。友人から「贈与税の対象になる」と言われたのですが、どういうことでしょうか…?
贈与税が発生しないようにするには
親から車をもらったとしても、贈与税の対象外となるケースもあります。それは扶養義務者から「生活していく上で欠かせないもの」を贈与されたときです。しかし、一般的に高級車は生活必需品ではないとみなされることもあるため、贈与税が絶対にかからないとは言い切れません。 どうしても贈与税を避けたいというのであれば、次の方法を検討すると良いでしょう。 ■名義を親にして車を借りる 車の名義を親のままにしておき、自分が使用するときに借りるという形にすることです。この場合、車の所有者は親であるため、贈与には該当しません。ただし、車の保険や税金は親が負担することが前提となるため、親との合意が必要です。 ■価格が110万円以下の車をもらう 贈与税の非課税枠である110万円以下の車を選ぶことで、贈与税を回避する方法もあります。例えば、中古車など価格が低い車を選ぶことで、この枠内に収めることが可能です。もちろん、車の価格や状態をよく確認し、長期間使用できるものを選ぶことが大切です。
親から車をもらうときは贈与税も考慮しよう
たとえ親子間であっても、年間110万円以上の贈与があれば贈与税を支払わなければなりません。ヴェルファイアなどの高級車は600万円以上することが多く、贈与税がかかると考えていたほうが良いでしょう。 贈与税を支払えないようであれば、車の名義を親のままにしておく、110万円以下の車をもらうといった対策を考える必要があります。「買ってもらえる」と安易に考えるのではなく、税負担も考慮するようにしましょう。 出典 国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合 トヨタ自動車株式会社 ヴェルファイア 国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税) 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部