168センチの健大高崎・栗原は、オリックス森ばりのフルスイングが自慢【昨秋輝いた球児たち】
昨年秋の関東大会で準優勝した健大高崎(群馬)は、ほぼ手中に収めている今年のセンバツ出場が決まれば、センバツ「連覇」へ挑戦することになる。そのメンバーで、昨年秋に大会が進むにつれて調子をグッと上げてきた選手がいる。 【一覧】栗原の群馬、関東大会の打撃成績 左打者の栗原 朋希外野手(2年)は、群馬大会でやや調子を落としていたが、関東大会では本来の打力を発揮。準々決勝からの3試合では、10打数5安打3打点、打率5割を誇った。群馬大会では準々決勝から5番に起用され、3戦目までは10打数7安打と大当たりだったが、準決勝からの2試合で無安打に終わっていた。関東大会では8番に打順を下げられたが、奮起してチームの準優勝をもたらし、今センバツ出場へ大きく前進した原動力にもなった。 関東大会準々決勝の佐野日大(栃木)戦での2点適時三塁打は圧巻だった。フルカウントからの直球をフルスイングした打球が、「超弾丸ライナー」となって右翼頭上をあっという間に越えた。打球に反応した佐野日大の右翼手は少しバックしたが、予想をはるかに超える打球の伸びに戸惑うようにグラブを伸ばしたものの、時すでに遅しだった。 栗原の真骨頂はこの「フルスイング」にある。168センチと、身長は170センチに満たないが体全体がパワーにあふれ、大阪桐蔭(大阪)から西武を経て、オリックスで活躍中の森 友哉捕手のように、右足を高く跳ね上げるようにステップして、豪快にフルスイングする。新チーム結成当初は5番に起用されていた理由もうなずける。 センバツ連覇を狙う今年。健大高崎のフルスイング男が、パワフルな打撃を披露してくれることを期待する。