氷見・姿地区の震災後人口10・7%減 被災住民、他地域へ移住
●間島、北大町なども減少 石川県境に近く、能登半島地震で被害の大きかった氷見市姿地区の人口が昨年末から今年11月末にかけて10・7%減少したことが分かった。自宅やインフラ設備などが損害を受け、住民が市内外の他地域へ移住したことが原因とみられる。11日の市議会地方創生対策特別委員会で報告された。 姿地区では住宅を含め多くの建物や浄化槽などが甚大な被害を受けた。市と自治会によると昨年末以降、57世帯のうち16世帯が地区を離れ、11月末時点の人口は16人減の134人。一部損壊の自宅に住み続けている被災者もみられ、集落を離れる人は今後さらに増える可能性もあるという。 専門家による調査では、姿地区は泥岩層にあり、地震の揺れが地上に伝わりやすいと指摘された。地域コミュニティーの維持が課題の中、住民でつくる「姿復興の会」は新規住宅着工時の地盤改良への補助や、市外から同地区への移住支援などを市に求めている。 市内で被害が目立った他の地区でも人口減少が顕著になった。液状化現象がみられた間島・新道は6・4%減となり、北大町・栄町も6・1%減少した。市は来年度に策定する第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略へ人口減少対策を盛り込む。