ラストで明かされた犯人の思惑は? 『オクラ~迷宮入り事件捜査~』杉野遥亮“不破“の涙がつらい...第10話考察レビュー
火9ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(フジテレビ系)が放送中だ。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、第10話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】杉野遥亮“不破“の涙がつらい...貴重な未公開カットはこちらドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』劇中カット一覧
加勢殺害事件の捜査が本格的に始まる第10話
時間をかけて築き上げた関係性でも、崩れ去るのは一瞬だ。飛鷹千寿(反町隆史)と不破利己(杉野遥亮)のバディに暗雲が立ち込めた『オクラ~迷宮入り事件捜査~』第10話。 井伏愁(観月ありさ)を狙撃したのは誰なのか? 警察庁近くのビル屋上で、ライフルを所持していた「オクラ」室長・幾多学(橋本じゅん)が真っ先に疑われることに。本人は濡れ衣であると主張するが、オクラのメンバーからは「俺の刑事の勘が怪しいっつってんだよ!」「前から何かやりそうな気はしてたんだよね」と、散々な言われよう。 実際、ワイシャツから硝煙反応は検出されず。「聞きました!? 硝煙反応でませんでした! はい 1人1万円ずつ出して!」と、まるで賭けにでも勝ったかのように無実を喜ぶ幾多の姿は、とても黒幕候補とは思えない。
「オクラ」メンバー全員容疑者
一方、加勢英雄(中村俊介)殺害事件の捜査が本格的に始まる。加勢の後任・尾瀬義郎(松角洋平)管理官は、警察官連続殺人事件の真相を暴いたオクラを高く評価する人物。加勢殺害事件の捜査本部をオクラに設置し、メンバーに協力を依頼する。 担当刑事となった不破と志熊(有澤樟太郎)は、門真(山中聡)のパソコンから爆弾事件の指示が記されたメールを発見、発信源が幾多だと知る。再び容疑がかけられた幾多だったが、オクラはパソコンのパスワードを共有していたため、その嫌疑はメンバー全員に降りかかることに。アリバイのある不破以外1人残らず取り調べを受けるも、「全員容疑者」という結論だった。 病院で目を覚ました愁は、首都爆破テロ事件に関する2つの“チップ”の存在を明かす。 1つは愁のデスクに隠されており、中を開くとテロまでのカウントダウンが進んでいた。2つ目のチップはテロ計画の首謀者が持ち、愁はその人物が加勢ではないかと予想する。しかし、遺体からチップは見つかっておらず、加勢があらかじめどこかに隠したのか、あるいは犯人が持ち去ったのかー。 飛鷹はチップを奪った犯人がオクラにいると考えている。結城真一(平山祐介)が死ぬ間際に「オクラに潜り込め」と言及したことや、「HIDE&SEEK」ファイルのブラックリストにオクラのメンバーの経歴が記載されていることなど、そのすべてが「オクラ」に答えがあることを指し示しているからだ。