ウニクレディト、第3四半期利益が予想超え 通年見通し引き上げ
Valentina Za [ミラノ 6日 ロイター] - イタリアの銀行大手ウニクレディト が6日発表した第3・四半期決算は純利益が予想を上回った。同時に通年の利益見通しを引き上げ、純利益に対する自社株買いと配当の割合である総還元性向を来年から50%にする目標を掲げた。 ウニクレディトは独コメルツ銀行の筆頭株主になるため規制当局に申請している アンドレア・オルセル最高経営責任者(CEO)は発表文で、第3・四半期に「余剰資本の一部でコメルツ銀への戦略的投資を行った。ゆくゆくは完全な経営統合につながるかもしれないし、つながらないかもしれない」と指摘した。 同期の純利益は25億1000万ユーロと、会社集計のコンセンサス予想である22億7000万ユーロ(24億8000万ドル)を上回った。 収入は61億ユーロで前期比3%減、前年比では3%増だった。市場予想を若干上回った。純金利収入が押し上げ要因だった。 2024年通年の利益見通しは85億ユーロから90億ユーロ強に引き上げた。25年と26年も同様の利益水準を確保し、株主還元を強化する方針を示した。総還元性向は現在40%となっている。