「夜の信号待ちでヘッドライトオフ」は正しいマナー!? 安全面・クルマへの負担・道交法的にも夜間のヘッドライトは点灯しっぱなしが正解です
夜間のヘッドライトは点けっぱなしがベスト
最近は見かけることが少なくなりましたが、今でも夜間の信号待ちの際、ヘッドライトを消灯している人をときどき見かけます。信号待ちでヘッドライトを消す意味は、主にバッテリーの消耗を抑えるためと、対向車への配慮からといわれていますが、果たして効果はあるのでしょうか? 【画像】夜間は点けっぱなしがベスト! たまに見かける「ヘッドライト消灯」を見る(全8枚)
ヘッドライトオフはクルマの負担軽減になる……?
たしかにアイドリング時はオルタネーターの発電量も減るため、ヘッドライトを点けっぱなしの場合は、バッテリーの負担も増えるかもしれない。しかし、今どきのヘッドライトは消費電力が少ないLEDが主流だ。 ひと昔前のハロゲンランプやHIDでも、点灯時に大きな電気が流れ一番ストレスがかかる。そのため、点灯・消灯の回数が増えれば増えるほど、バルブの寿命が短くなり、いいことはない。さらに、バッテリーの負担だけを考えると、ライトの点灯よりアイドリングストップ機能の方が、はるかにストレスをかけている。信号待ちでのライトのオンなど無視していいレベルだ。そのため、クルマの負担軽減という意味では、メリットはないといっていい。 もうひとつは、対向車への配慮。 たしかに信号待ちをしていると、対向車のヘッドライトがまぶしく感じる場面もある。そのため信号待ちではライトを消すというのが親切なのかもしれないが、昨今は対向車がセンターラインを超えて反対車線に飛び込んでくるという事件も増えている。 夜間の場合、前車がライトを消して、その後ろの車両がライトを点灯していると、消灯しているクルマの存在感はかなり薄れ、被視認性がかなり低下するため、とても危険だ。とっさの判断・認知力に陰りがある高齢者のドライバーが増加している現状を考えると、信号待ちで消灯するのは、結構リスキーだといえるだろう。 また信号待ちでライトを消すと、青信号になった後、再点灯を忘れる可能性もある。仮にスモールランプがついていたとしても、無灯火であることには変わりがなく、停車時とは比較にならないほど危険性が増してしまう。 「再点灯を忘れることなどめったにない」という人でも、万が一再点灯を忘れてしまったら、危険であることには変わりがない。
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