大谷翔平選手もしっかり向き合う、野球の真髄「キャッチボール」【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第103回
こんにちは、野球大好き山本萩子です。 みなさんはキャッチボールをしたことがありますか? 幼い頃に公園で父親とやったキャッチボールが私の野球好きの原点です。実は、野球においてキャッチボールはとても大事な意味があるんです。 【写真】山本キャスターの最新フォトギャラリー 以前、第一線で活躍する選手に「キャッチボールがいかに大切か」を教わったことがあります。野球選手同士だと、相手の能力がわかるのだとか。一見、単純な行為に見えますし、初めて聞いた時は「何がわかるんだろう」とびっくりしました。 「野球の基本を確認する行為」で、投手であればピッチングフォームの確認、野手であれば送球動作の確認といったように、驚くほど野球のエッセンスが詰まっています。イップスにかかってしまった選手も、キャッチボールからやり直すそうですね。 投げる際には狙ったところに投げられるかもそうですし、「スピンが効いてる」「手元で伸びる」など、ボールの質がわかります。捕る際も、どんな位置で捕球してどう次の動作につなげているか、といったことも見られるので、ある程度センスがわかるそうです。 ヤクルトの選手にインタビューでした時には、「石川雅規投手はキャッチボールがうまい。とにかく丁寧」という話をいくつも聞きました。ルーティン動作の中で自分の体と対話しているのでしょう。 ベテランという域を超えて、もはや「レジェンド」と呼ぶにふさわしい石川投手が、44歳の今でも活躍している理由を垣間見た気がします。コントロールのよさも、キャッチボールで培われたのかもしれません。 インタビューの際に、「研究したいこと」を聞くコーナーもあったのですが、石山泰稚投手は「キャッチボール」と答えていました。練習中にキャッチボールをする相手はなんとなく決まるそうなんですが、石山投手はあえて、いろんな選手とキャッチボールをするようにしているそうです。そうすることで、いろんな発見があるのだとか。 練習の中で学びや気づきを得る人がプロで活躍できるんでしょうね。盗めるものは盗む。プロとして正しい在り方です。