【THE RAMPAGE 川村壱馬インタビュー】好きな自分になりたかった。自分を諦めなくてよかった
VOCEに何度も出演いただいている川村壱馬さん(THE RAMPAGE)が、今月初単独表紙に! 取材時に語る彼の言葉に、「川村壱馬はスーパーヒーローだ!」と確信。そんな熱いインタビューを特別にお届けします。 〈画像〉「人とは違う経験をしてきた」川村壱馬さんインタビューショット
好きな自分になりたかった。自分を諦めなくて良かった
川村さんの人間としての最大の魅力は、何度も言うようにその真っ直ぐさにある。そのブレない軸となる性格は、いったい何がきっかけで形成されたのだろうか。 「それはきっと……経験、ですね。多分、人とは違う経験をしてきたからかもしれないです。苦しんだ数が違うというか。もちろん、誰もが悩んだり苦しんだ経験をしていることもわかっているけれど、自分の中では、それくらい大きく影響している出来事なんです。よく人から、なんか闇を抱えていそうとか、近寄りがたい感じって言われるんですけど、きっとそういう過去があるからだろうなって自覚していて。 でも、そう思えるだけ良かったなって思ってます。ひねくれた時期もあったけど俯瞰できる自分がいるからこそ、その時期を過去にできたんだろうなって。経験とは違うけれど、たくさんのコンプレックスとも向き合ってきて、で、今があって。今は毎日すごい充実しているし、仕事にも人にも恵まれていて、本当に大阪でくすぶってたままだったらどうなってたんやろ、って思いますけどね」
静かに語り始めたこの話に驚きを感じるほど、撮影現場で見せる空気や表情は常に穏やかで、柔らかい。 「今の自分とは全然違う頃があったんですよね。でも、そのときの自分が嫌いで良かった。だからこそ変わろうとしたし、今がある。自分のことを真っ直ぐな人って言ってもらっているけど、ただ、好きな自分になりたかっただけなんです。それはたとえば、好きなマンガに出てくるめちゃくちゃいいヤツとか、カッコよくて優しいヤツだったりとかですね。 特に『NARUTO -ナルト-』にはかなり影響を受けていて、後にラップのリリックにも入れた『賢いってのがそういうことなら、オレは一生バカでいい』っていうセリフがあるんですよ。これは胸に刻んでいる言葉でもあって、別にバカ正直でいいし、正直者がバカを見る世の中を変えてやる、バカを見るのはおかしいって俺は唱え続けたいんです」 撮影/吉田崇 ヘアメイク/oya(KIND) スタイリング/庄将司 取材・文/森山和子 Edited by 松本 薫
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