「カリスマ社長へ」「次世代へつなぐ愛」「家族間の継承教育」.../海外企業との比較で見えてきた、事業承継における日本企業特有の課題とは 中山良一インタビュー
◆「相談しても解決しない」それは違う
――最後に、多くの企業に最適で発展的な事業承継を実現していただくために、経営者に向けたメッセージをお願いいたします。 中小企業庁の経営者を対象としたアンケート調査によると、事業承継について「誰にも相談していない」「相談しても解決しない」と答えた人が半数近くいます。 この半数の方々に特に言いたいのが「ぜひ相談をしてください。解決できないと思わないでください」ということ。 私たちは成功事例を数多く知っていますし、単にスムーズな継承だけでなく、その企業の特徴を把握した上で、より成長、発展する事業承継をご提案できます。 私は7年前、心臓病を患ったことをきっかけに、自分の経験と知識を日本企業発展のために役立てたいと、自分で会社を起こしました。日本に千の花を咲かせたいとの思いで事業を運営しています。 事業承継においても私は全力でサポートをいたします。
■プロフィール
ミルフィオーレ合同会社CEO 中山良一 外資のブランディング、ビジネスデザインプラットフォーム、デザイン思考のアプローチを活用したミルフィオーレ合同会社を2017年に設立し、 寄り添い型のコンサルティングを実施。 現在、 第7期目。外資での豊富なゼロイチ経験を活かして、 新規事業開発アクセレレーターとしてクライアントの会社に参画。4年で100人以上の社長や個人ビジネスオーナーへコンサルティングを実施。 ビジネスパートナーと共に不動産ファンドを活用した多店舗展開スキームも開発した。海外にも事業を展開し、1社は2020年に台湾に店舗開業も経験。約30年の外資系時代には、AIG で延長保証ビジネスの新規事業立ち上げメンバーとなり、No.2のポジションで事業開発の責任者となり、4年で100億の収益規模まで発展させた。AXA 生命では、 規制緩和のタイミングでバンカシュランス (銀行の保険販売) 部門の立ち上げメンバー。準備から国内の銀行を訪ね、 開始3年で1000億の収保を達成。また、部門化後は、 5年で1兆5000億円まで規模を拡大し、トップ銀行や証券会社との商品開発、提携交渉のリーダーを担った。 現在、一般社団法人サクセッション協会にて、事業承継のプログラムを構築支援をしている。