元ジャニーズJr.の“メンズ地下アイドル”Pが教える「危ないグループ」の見分け方「グレーなところではキスや性的な接触も…」
――1回のライブでどのくらいの収入になるのでしょう? 大川 ライブは月に15~20回あって、正直最初の方はお客さんが0人の時もあったので売上が0円の日も当たり前にありました。 今はありがたいことに平均して20名ほどの方がライブに来ていただけるようになり、この仕事だけで生活することができているメンバーもいます。
「1回のライブで数万円使う子はやっぱり心配になりますね」
――ライブ代が3000円で、チェキが1枚1000円。それで売り上げを確保するのは難しそうですが……? 大川 ファンの子たちは、推しとの時間を増やすためにチェキを10枚、20枚と“積む”(複数枚購入)んです。月に15本のライブに“全通”(すべての開催に通う)して毎回それだけの金額を使ってくれる子もいます。 ――ライブ代と合わせると月に40~50万円。 大川 うちはチェキ1枚のファンも多いですし、積むことは推奨してません。ただ別のメン地下から「推し変」してきた子は、1万円札を出して僕が「何枚ですか?」と聞くと、「前推してたグループは1万円渡したら黙って10枚にされた」という子もいます。うちは1枚でも歓迎なので「何枚ですか」と聞くし、1万円を超える子には「無理しないでね」と声がけするようにしてます。 ――大川さんの肌感覚として、どれくらいの金額を使うと不安になりますか? 大川 1回のライブで数万円使う子はやっぱり心配になりますね。地下アイドルの業態は、どうしても少ない固定客から搾り取る構造になりやすいので、1人のアイドルを2~3人の強いオタクが支える構図になりがちなんですよ。でもそれだと、その子たちがライブに来られなくなったら運営が不安定になるし、その子たちも負担が大きすぎる。ただ、固定客をがっちりと掴むために、チェキ撮影中の接触を濃くしてチェキ券の購入を促進させるグループは多いですね。
「グレーなところではキスや性的な接触もあると聞いたことが…」
――接触、ですか? 大川 うちは握手や肩を組むくらいまでにしているんですが、ハグやバックハグは当たり前で、タレントが地面に座ってファンの子が膝に座ったり、“膝の上に座って向き合う”状態になっているグループもあります。これは僕が目撃したわけじゃないんですけど、グレーなところではキスや性的な接触もあると聞いたことがあります。物販でタレントが座ってたら要注意ですね。 ――アイドルという言葉のイメージとはだいぶ違いますね。 大川 ジャニーズから来たので、やっぱり最初は衝撃でした。たしかにタレントと触れ合いたいファンの気持ちはわかりますし、それでチェキの枚数が増えるなら、と運営も黙認しがちではありますよね。 ――ジャンクロップはなぜ握手にとどめているんですか? 大川 ジャンクロップはSNSを起点に、ショッピングモールでの無料ライブなどでファンを増やしてきたので、親子連れでライブに来てくれるファンもいるんです。だから、うちのタレントには「物販の時に絶対に座るな」と言ってます。濃厚な接触を売りにすればそれを求めているお客さんは来るだろうけど、それは果たしてエンタメなのか、と思っちゃいますし。 ――経営者として売り上げとの板挟みになったことは? 大川 ……本音を言えば、自分自身のやり方を変えなければいけないのかな、と頭をよぎったこともあります。なにせ最初の月の売上は、たった33500円でした。メンバー7人にスタッフもいるのに、ですよ? 直後に共同プロデューサーは音信不通になったし、メンバーも2人脱退しました。地下なら地下のやり方にアジャストしないと生き残れないのかな、と最初の頃は何度も考えました。 ――それでも接触には手を出さなかった理由はあるんですか。 大川 僕が青春時代を注ぎ込んだエンタメ像を崩したくない、という気持ちがあるんですよね。それに、どこへいっても「元ジャニーズJr.」の肩書はついて回るので、悪いことをしたら真っ先に叩かれます(笑)。だから地下アイドルの世界もどうにかクリーンにしたいんですよ。 ジャニーズJr.出身のプロデューサー(31)が大炎上した、メンズ地下アイドル特有の“複雑すぎるローカルルール”とは「鍵閉めに生誕委員、最前管理も…」 へ続く
加山 竜司
【関連記事】
- 【続きを読む】ジャニーズJr.出身のプロデューサー(31)が大炎上した、メンズ地下アイドル特有の“複雑すぎるローカルルール”とは「鍵閉めに生誕委員、最前管理も…」
- 【実際の写真】大川さんがプロデュースするメンズグループのライブに駆け付けた大勢の女性ファンたち
- 「滝沢社長は相当熱心だった」平野紫耀ら「Number_i」の“紅白初出場”と旧ジャニーズ“紅白出場ゼロ”のウラ側
- 『イッテQ』復帰→13人組グループに電撃加入…手越祐也(36)、4年前の“衝撃発言”からみえる「独自のアイドル論」
- 「芸能界戻れ!」「歌うたってろ!」心無いヤジにもくじけなかった森且行(50)を支えた“スマップの名曲”【『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』】