日本製鉄鹿島が4大会ぶり初戦突破 ルーキー・土屋、DeNAドラ1の三菱重工West・竹田に投げ勝った
◇第49回社会人野球日本選手権1回戦 日本製鉄鹿島2ー1三菱重工West(2024年11月3日 京セラD) 日本製鉄鹿島が三菱重工Westに競り勝ち、4強入りした2019年の第45回大会以来、4大会ぶりに初戦突破を果たした。 ルーキー右腕の土屋大和投手(22)の力投が光った。この日の最速だった146キロの真っすぐを中心にクイック投球などを交えるなど工夫を凝らして粘り強く相手打線を抑え7回まで無失点。8回1死から1点を失ったところで救援を仰いだが、公式戦では自己最多となる7回1/3を投げ6安打1失点。DeNAからドラフト1位指名された三菱重工Westの竹田祐(6回2失点で降板)に投げ勝った。 「相手が良い投手というのは分かっていたので絶対に先制点だけは与えないようにと思った。(初回に)点を取ってもらって、めちゃくちゃく気持ちが楽になった」 三菱重工Westとは5月のオープン戦と6月のJABA北海道大会決勝の2試合に登板し計9回無失点。「相性が良いとは考えず、自分の投球をすれば抑えられると思ってマウンドに上がった」。全国大会は関東第一のエースとして出場し8強入りした2019年夏の甲子園大会以来だったが「歓声とかも大きく励みになった」と重圧を感じることなく、力に変えた。 中島彰一監督(58)が1日に今季限りで退任することを告げて臨んだ今大会。「本当にいい監督さんなんで。最後、優勝したい」。初優勝という最高の結果で送り出すべく、次戦以降も新人右腕が腕を振る。