梅原大吾とスト2の出合い、ハマり方「尋常ではなかった」…明かされる幼少期の思い出
そうしてアーケードゲームにハマっていくうちに、一世を風靡(ふうび)した対戦格闘ゲーム『ストリートファイター2』にも出合います。今ではスマートフォンで見知らぬ相手とゲームで対戦できるのは当たり前ですよね。当時はインターネットが普及していない時代です。でも、ゲームセンターに行けば、その場にいる人とすぐに対戦することができて、全然知らない相手と勝負することもできました。僕にとっては、それがとても画期的で、ものすごく刺激的だったんです」
強い相手を求めて
やがて、より強い対戦相手を求めて、バスや電車に乗って隣町まで遠征するようになった。
「あの頃は、おこづかいや何かを買ってもらったときのお釣りとか、子どもながらに自由に使えるお金は全てゲームに注ぎ込んでました。誰しも一度は何かにハマることってあると思いますけど、僕の場合は自分でも尋常ではなかったと思います。ゲームセンターに行かなかったのは、1年のうちに元日と大みそかの2日くらい(笑)。台風の日もビショぬれになりながら通い詰めてました。もともと『やるならとことんやる、やらないなら全くやらない』という性格なんです。
14歳の頃には、ゲームでは周囲の誰にも負けなくなっていました。一方で、普通なら将来のことを考えて、嫌でも勉強しようって考える時期だと思います。だけど、僕の場合は、そんなことは一切頭にありませんでした。勉強は楽しくないからやらない、ゲームは楽しいからやるって。その時に楽しいと感じること、気持ちいいと思えることを優先しちゃったんですね」