10代だけど若返りたい⁉︎「アンチエイジング」に熱が入るティーンの心境と、親が取るべき行動&アドバイス
年齢に応じたケアが必要
しかしそれは、スキンケア自体が問題という意味ではない。重要なのは、スキンケアのルーティンは年齢に応じて異なるということだ。 「例えば、6歳から12歳の人は定期的なクレンジング、保湿、日焼け止めなどの基本的なスキンケア習慣を取り入れることができます」 「その一方で、思春期(13~19歳)を迎えた人はホルモンの影響を受けがちで、ニキビにまつわるスポットケアを必要とする場合もあります」とジャミル博士は指摘する。
カギとなるのは、基本に焦点を当てることだ。皮膚の専門家であり、自身の名を冠したスキンケアブランドの創始者であるサム・バンティング博士は次のようにアドバイスする。 「若い方の肌は“レス・イズ・モア”、つまりミニマリストに徹することがとても大切です。トゥイーンやティーンたちはスキンケアを娯楽としてではなく、最低限のお手入れに留めるべきです。大人のような8ステップのスキンケアを行う必要はありません」 皮膚科専門医のメアリー・ソマーラッド博士も同意見だ。 「理想的な10代のスキンケアのルーティンは、朝に水性のやさしいクリームクレンザーを使用することから始まります。シミができやすい場合は、サリチル酸配合のジェルベースのクレンザーを選び、その後にSPF30~50の保湿成分を含む日焼け止めを塗りましょう」 もしメイクアップをしていたら、夜はミセラウォーターでメイクを落とし、軽めのモイスチャライザーで保湿することをすすめている。
ティーンが本当に欲しいスキンケアとは
シンプルで効果的なルーティンこそ、ティーン向けのコスメブランドが目指すものだ。 「トゥイーンやティーン向けのスキンケア商品が充実している現在、『Indu』、『Gryt』、『Rile』などのブランドが大きな人気を集めています。スキンケアに関心の高いティーンエイジャーのために洗顔料、美容液、モイスチャライザー、日焼け止めという2~4種類のミニマルなスキンケアラインナップを提供しています」と、マウザー。 ティーンエイジャー向けに特別にデザインされ、美容業界で強力なブランドから支援を受ける新興の「Indu」は、ティーンのニーズに応えることに特化し、市場における未充足の需要を満たすことに成功している。 「私たちはブランドをリサーチする際、イギリスとアメリカで2,000人以上のティーンエイジャーに話を聞きました」と共同設立者のアーロン・チャタリーは振り返る。